RENA、RIZIN前哨戦で体重超過相手に辛勝…29日の浅倉カンナとのリベンジ戦へ「もっと黒いRENAを見せます」

スポーツ報知
エレイラにキックを放つRENA。黒い新コスチュームを披露した

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 女子格闘技の真夏の祭典メインイベントで、“ツヨカワクイーン”ことRENA(27)=シーザージム=が、エレイン“パンテラ”リアル(29)=ブラジル=をMMA(総合格闘技)ルールで3-0の判定で破り、29日の「RIZIN.11」(さいたまスーパーアリーナ)での浅倉カンナ(20)=パラエストラ松戸=とのリベンジマッチに駒を進めた。

 RENAは世界女子フライ級王者として女王に君臨してきたSB(シュートボクシング)のリングで、異例のRIZIN MMAルール(51キロ契約、5分3回戦)の総合格闘技戦に挑んだ。昨年大みそかの「RIZIN女子スーパーアトム級トーナメント」(さいたまスーパーアリーナ)決勝で、浅倉のチョークスリーパーで失神KOの屈辱を味わったRENAは、29日の大会での再戦を求めたが、MMAでの実績を求められたため、急きょSBのリングでMMAマッチを組み、1か月で2試合の強行軍となった。

 さらに、相手のエレインは5日の前日計量で、2度の計量で体重超過(52.25キロ、52キロ)となる失態が起きた。試合規定によると、エレインの失格だが、51キロで計量を一発パスしているRENAが「やらんわけにはいかん」と訴えたため、エレインがイエローカード1枚からのスタートとして通常試合として行われた。

 黒い新コスチュームで登場したRENAは、いきなりエレインのラッシュに劣勢となった。フロントチョーク、三角絞めと次々と追い込まれていく。腕が伸ばされ、足関節をきめられるRENAのピンチに場内は静まりかえったが、ボディブロー、三日月蹴りで相手のスタミナを奪い、容赦ないサッカーボールキックで反撃を見せた。

 3-0の判定勝利に、マイクを握り「とりあえず復帰戦スカっと勝ちたかったんですけど、初めて判定までいきました。(浅倉への)リベンジはほぼ不可能だと言われています。きょうの試合で不可能だと痛感しました。でも不可能を可能にすることは今からでも可能だと思います。明日から死にものぐるいで29日を迎えたいと思います」と悲壮感を漂わせ、お決まりの「1、2、3、シュート!」を笑顔で締めた。

 コスチュームを赤から黒に変えたことについ報道陣から聞かれると「世間的にヒールになってるので」と笑わせ、「29日には黒いRENAを見せたいと思います」と悪役として新ヒロイン・カンナへのリベンジを誓った。(酒井 隆之)

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