“ハンパなく当たる”岩本輝雄さん、今度はプロレス予想!今年の新日G1クライマックス優勝は?

スポーツ報知
「G1クライマックス28」の組み合わせ表を手に大胆予想した岩本輝雄さん

 新日本プロレス真夏のシングル総当たり戦「G1クライマックス28」が14日、東京・大田区総合体育館大会で開幕する。A組に2年間守ってきたIWGPヘビー級王座から陥落したオカダ・カズチカ(30)と完全復活を狙う棚橋弘至(41)。B組には2連覇を狙う内藤哲也(36)、IWGP現王者・ケニー・オメガ(34)、フリーの飯伏幸太(36)が入った組み合わせを、ロシアW杯での西野ジャパンの躍進を予言し、“ハンパなく当たる評論家”と呼ばれた元日本代表MF岩本輝雄さん(46)が徹底分析。2016年には新日の東京ドーム大会をバックアップする「イッテンヨン大使」も務めたプロレス通が真夏の最強レスラーを大胆予想した。(構成・中村 健吾)

 ―日本代表の1次リーグを「コロンビア戦は2―1で勝つ。セネガル戦は1―1のドロー(実際は2―2)です」と予想し、的中。“当たる評論家”として評判だけに、その勢いのままに今年のG1を予想して欲しいと思います。

 「真夏の決戦・G1最大の魅力は、ふだん見られない1対1のシングルの顔合わせがたくさん見られることです。一番強い人が集まる大会。毎年、本当に楽しみで去年は山形大会見たさに現地でサッカースクールを開きました。『イッテンヨン大使』をやったのは2年前ですか。今年も半分くらいは現場で見たいと思ってはいますが、本業はサッカー。素人だから偉そうには言えませんが、今回は、あくまで一ファンとして予想させてもらいます」

 ―分かりました。では、まずオカダや棚橋が入ったA組から予想を。

 「オカダが一番強いのは確か。プロレス自体うまいし、フィジカルも凄い。(6・9大阪大会で)オメガに2年間守ったベルトを取られたことで、復活へのモチベーションも強い。ただ、相手に散々攻めさせて、疲れさせての(必殺技)レインメーカーという、サッカーで例えると、ブラジル的な戦い方が1か月で9試合以上こなすG1でどうか。連戦なので、ケガも怖い。ただ、A組の大本命であるのは確かです」

 ―対抗馬は?

 「マイケル・エルガンです。短期決戦だと、あのパワーとエルガンボムという必殺技を持っているのが大きい。実力があるのに、いつもギリギリでブレークしないエルガンですが、調子が良ければあるいは?と思います」

 ―穴馬的存在は?

 「昨年のG1のリーグ戦でもオカダを破っているEVIL。短い時間で消耗せずに勝てるタイプです。必殺技・EVILも持っているし」

 ―その他、A組の注目選手は?

 「50歳になっても相変わらずすごい鈴木みのる。年齢は関係ない。みのるという存在感自体がすごい。あと、YOSHI―HASHIにも一泡吹かせて欲しい気がします」

 ―では、B組は?

 「こちらの組は一言で言って豪華。力のある選手ばかりです。昨年Vの内藤。内藤のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの同僚・SANADA。飯伏にオメガ。後藤洋央紀に石井智宏もいる。USヘビー級王者になったばかりのジュース・ロビンソンも注目だし、やや、B組に強豪が偏った感があります」

 ―本命は?

 「飯伏です。ゴールデン☆ラヴァーズの盟友・オメガがIWGPを取って、気持ち的に相当、燃えていると思います。7日の米国大会に参加せず、国内で調整できたことでコンディションが整っているのも大きい。W杯の日本戦でのベルギーのように最後のカウンター、9・4秒で(決勝ゴール)ボーンのように最後に飯伏が抜けると予想します」

 ―対抗は?

 「内藤です。昨年、獲ってますからね。2連覇して欲しい気持ちもあるのですが…」

 ―穴は?

 「オメガも後藤もある。SANADAも非常に強くなっているので、スタートダッシュしたら分からない。正直に言って、B組は本当に分からない。だから面白いんですが」

 ―では、A組とB組の首位通過者による優勝決定戦は後回しにして、この一戦は見逃せないという一戦を。

 「A組はオカダ―エルガン(30日・香川・高松市総合体育館)と棚橋―鈴木(14日・大田区総合体育館)。B組の飯伏―オメガ(8月11日、東京・日本武道館)、内藤―SANADA(8月8日・横浜文化体育館)、飯伏―内藤(8月4日・大阪府立体育会館)は、どれも見逃せないです」

 ―では、ずばり優勝は?

 「8月11、12日と連戦になるB組がスタミナ面でやや不利です。決勝ではA組の方が有利とは思いますが、一発勝負に強いオカダを抑えて、飯伏が勝つと思います。すでにスターの飯伏が今回、勝つことでスーパースターになるチャンスだと思います。ぜひ初優勝を飾って欲しいです」

 ◆「G1クライマックス28」組分け

 ▽A組 オカダ・カズチカ(7年連続7回目)、真壁刀義(15年連続15回目)、棚橋弘至(17年連続17回目)、マイケル・エルガン(4年連続4回目)、EVIL(3年連続3回目)、バッドラック・ファレ(5年連続5回目)、ジェイ・ホワイト(初出場)、鈴木みのる(2年連続8回目)、YOSHI―HASHI(3年連続3回目)、ハングマン・ペイジ(初出場)

 ▽B組 内藤哲也(9年連続9回目)、飯伏幸太(2年連続4回目)、ケニー・オメガ(3年連続3回目)、矢野通(12年連続13回目)、石井智宏(6年連続6回目)、タマ・トンガ(3年連続3回目)、ジュース・ロビンソン(2年連続2回目)、SANADA(3年連続3回目)、ザック・セイバーJr(2年連続2回目)、後藤洋央紀(11年連続11回目)

 ◆岩本輝雄(いわもと・てるお) 1972年5月2日、横浜市生まれ。46歳。横浜商大高卒業後、91年にフジタ入団。ベルマーレ平塚(現湘南)としてJリーグ入りしたチームの左サイドバックとして95年元旦の天皇杯優勝などに貢献。ファルカン監督率いる日本代表で10番も背負い、代表通算9試合2ゴール。名古屋、仙台などJリーグ6球団で活躍。04年、名古屋退団後、約2年間、選手生活から遠ざかるも06年、ニュージーランド・オークランドシティFCと契約。同年のクラブW杯に出場し、現役引退。09年、仙台のクラブ・アンバサダーを務めた他、サッカー解説者、タレントとしても活躍中。新日本プロレス、AKB48の大ファンとして知られる。180センチ、75キロ。

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