飯伏幸太、G1初戦でザックに雪辱白星「これから。これからです」
スポーツ報知

◆新日本プロレス「G1クライマックス28」大会(15日、東京・大田区総合体育館) ▽Bブロック公式戦30分1本勝負 〇飯伏幸太=勝ち点2(22分58秒 カミゴェ→エビ固め)ザック・セイバーJr.●=勝ち点0
「今年は結果を残す」と言い切って参戦の「ゴールデン☆スター」飯伏幸太(36)が今年のニュージャパンカップで敗れたザック・セイバーJr.(30)に辛勝。白星スタートを切った。
試合は序盤からグラウンドの攻防に。「サブミッション・マスター」の異名を持つザックの七色の関節技にNJCの一戦同様苦しめられた飯伏。トップロープからの飛び技を阻止され、エプロンでヒールホールドを食らうなど徹底的に右ヒザを攻められ、ギブアップ寸前まで追い込まれた。
しかし、4か月前の悔しい思いから進化した「天才」はここから掌底の連打、ライガーボムとたたみかけ、最後はクロスアーム式スープレックスからのカミゴェ。ついに炸裂させた強烈な蹴りでザックをマットに沈めて見せた。
試合後、フラフラの状態でバックステージに座り込んだ飯伏は「結果だけ。結果だけは勝ちですが…。納得した内容で巻き返したいから。また、やりたいですね」と、やっと言葉を絞り出した。
「もう、だいぶ研究されていると思うので、何か、このG1で出せるんじゃないかと、自分も楽しみにしてます。でも、まだ、自分を追い込んでないんで」と汗まみれの顔で話すと、「まだ、始まったばかりですから。これから。これからです」と言うと、壁に手をつき、体を支えながら引き上げた。(中村 健吾)