矢野通、同門・石井智宏に敗れ「厳粛に…。厳粛に」

スポーツ報知
矢野通(左)との試合で審判を盾にする石井智宏(カメラ・相川 和寛)

◆新日本プロレス「G1クライマックス28」大会(15日、東京・大田区総合体育館) ▽Bブロック公式戦30分1本勝負 〇石井智宏(8分52秒 ラ・マヒストラル)矢野通●

 日大かつレスリング部出身という「二重苦」の中、参戦の矢野通(40)が「CHAOS」の同僚・石井智宏(42)とのストロングスタイルの戦いに敗れた。

 出場選手発表会見で「私の2つの源流が世間を騒がせております。ひとつは日大です。世間のイメージは反則の日大、それも無防備な人間の背後から攻撃をするという反則のイメージがついています。もう一つはアマチュアレスリング。こちらはパワハラとかいざこざのイメージが付いてしまって…。僕も日大レスリング部ですなんて言うと、白い目で見られたり、笑われちゃったりする」と笑わせ、「そういう現状がもどかしくて、誰が立ち上がるかと言ったら、僕しかいないんですよ。私はフェアプレー日大の精神でアマチュアレスリングのテクニックを駆使して、戦い抜きます。真面目に! 真面目にです!」と宣言していた通り、この日は“比較的”クリーンな戦いぶりを見せた。

 場外でいったんは手にしたイスを投げ捨てるなど、改心したファイトも最後は石井のレフェリーを利用しての急所蹴りからのラ・マヒストラルで3カウントを聞いた。

 試合後は「厳粛に。厳粛に(受け止めます)」と、元全日本女子レスリング・ヘッドコーチの栄和人氏が謝罪会見で発した言葉を口にしながら引き上げていった。(中村 健吾)

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