石井慧、今後の継続参戦明言も「ギャラ泥棒と思われてますので」

スポーツ報知
石井慧(中央)率いるVAGABONDのメンバー

◆QUINTET.2 ▽トーナメント1回戦 〇10th Planet(判定3―0)VAGABOND●(16日、東京・大田区総合体育館 観衆1850人)

 新たなグラップリング大会「QUINTET(クインテット).2」の5人1組チーム対抗勝ち抜きトーナメント1回戦で、柔道・北京五輪金メダルの石井慧(31)率いる「VAGABOND」は、アメリカの総合ジム「10th Planet」に惜しくも判定負けを喫した。

 先鋒、次鋒が引き分けて、迎えた石井―ジオ・マルティネスの中堅戦も引き分け。副将戦ではVAGABONDの世界サンボ優勝経験者、アンドレイ・カズショナクが勝利したが、10th―の大将、アダム・サックノフに敗戦。大将同士の一戦も引き分けて、試合全体の判定0―3で敗退した。

 試合終了後のインタビューで石井は「(ジオの)腕を折れたのが分かったのに『参った』しなくて。折れた音も聞こえたんですが、そこから逃げられてしまいまして」と、引き分けた理由について振り返った。

 さらに、前日の会見でチームのオーダーを「くじ引きで決めました」と発言していたことについて、「まさか軽いのが真ん中に来るとは思わなかったんで。正直、考えてオーダーを組んだんですけど」と打ち明けた。

 石井は「呼んで頂ければ」と、これからもQUINTETへ参戦を希望。一方で「4分しか(試合を)しないでギャラをもらってるんで。ギャラ泥棒だと思われてしまうかも」と笑わせた。

 グラップリングとは、打撃技がない総合格闘技。大会は1チーム5人の団体戦、チームの総体重430キロ以下で勝者勝ち抜き方式となる。試合は12メートル四方のレスリングマットで行われ、勝敗はサブミッション、失神、失格のみでそれ以外は引き分けとなる。試合時間は8分1本勝負で体重差が20キロ以上ある場合は4分1本勝負となる。今大会は世界中12か国の選手が集結した。(松岡 岳大)

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