内藤哲也、石井下しG1初白星も「俺の自力優勝はない。残り全勝しかないんです」

スポーツ報知
石井智宏を下しG1初勝利を飾った内藤哲也

◆新日本プロレス「G1クライマックス28」大会(19日、東京・後楽園ホール) ▽G1クライマックス28・Aブロック公式戦30分1本勝負 〇内藤哲也=勝ち点2(19分13秒 デスティーノ→片エビ固め)石井智宏●=勝ち点2

 初戦でIWGPヘビー級王者・ケニー・オメガ(34)に敗れた前年覇者・内藤哲也(36)が石井智宏(42)との熱戦を制し、今回のG1初勝利を挙げた。

 常にゴリゴリのつぶし合いとなる2人の一戦。飛び交う「ナイトー」「イシイー」というコールの中、序盤からエルボー合戦、張り手合戦とストレートに痛みの伝わってくる激闘が展開された。

 石井の高角度バックドロップに追い詰められる場面もあった内藤だが、最後は石井のブレンバスターをかわし、DDTを決めると、必殺のデスティーノで石井をマットに沈めて見せた。

 あまりの激戦に試合後も約3分間、リングに横たわったままだった2人。フラフラの状態で引き上げてきた内藤は、いきなり「石井との戦いはもう終わったことだから」と試合内容への質問をシャットアウト。

 バックステージで内藤は「俺は初戦で負けた。2敗くらいまではセーフという見方があるけど、この先、ケニーが全勝してしまったら、俺の自力Vはないから。2敗まではOKなんて、そんな余裕はないですよ。俺にできるのは残り7試合、全勝することだけだから」とポツリ。

 「ケニーが誰かに足元をすくわれるかもだけど、なにせ、俺はケニーに負けた身ですからね」と“制御不能なカリスマ”らしからぬ自虐的な言葉まで飛び出した。(中村 健吾)

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