前田日明氏、格闘技イベント「FFC」との協力態勢を表明 「東アジアの窓口になり選手を米国へ派遣したい」

スポーツ報知
FFCのゾフコ代表(左)と握手する前田日明氏

 格闘界のレジェンド・前田日明氏(59)が20日、都内で会見し、21日に神奈川・川崎市とどろきアリーナで行うプロデュース大会「THE OUTSIDER」がこのほど提携した米ラスベガスで開催される格闘技イベント「Final Fight Championship(FFC)」との合同イベントとなったことを発表した。

 FFCは元K―1のプロモーターとして活躍したオルサット・ゾフコ氏がオーナーとして03年から欧州で実績を積んできた大会で、今秋にはラスベガスのカジノ・ホテルグループ「シーザーズ・エンターテイメント」と提携。「ファイト・ドーム」という会場で総合格闘技、キックボクシング、ボクシングの試合を毎週、開催する予定。様々なデジタル・デバイスを使用しての全世界配信も計画しているという。

 会見に出席したゾフコ氏は今秋にラスベガスで総合格闘技大会を開催したい方針を示し「すでに選手は130人から140人と契約。追加で30人と交渉する。最終的に200人ぐらいの選手が参戦する。日本人とも契約する予定」と示した。さらに北京五輪柔道100キロ超級金メダルの石井慧(31)と「すでに契約していてラスベガスで試合をさせたい」と明言し「石井には年内1~2試合、来年以降は3試合ぐらいFFCで試合をしてもらう予定。契約は2019年末までで米国国内の独占契約で米国以外はその限りではない」と明かしていた。

 今回の合同イベントにFFCは選手2人を派遣し「OUTSIDER」との対抗戦を開催する。カードは以下の通り(上がOUTSIDER。下がFFC)

堀 鉄平 対 上田 厚志

Ryo 対 山口 亮

岸野“ジャスティス”紘樹 対 イビカ・トラチェック

高橋 義生 対 ドゥスコ・トドロビッチ

 前田氏は今回の合同イベントから「交流を激しくしてイベントを共同開催でやっていく。この大会をスタートにしたい。今、日本の総合格闘技は閉塞感にある。さらにFFCの東アジアの窓口として選手を発掘して米国に派遣したい。それを足がかりにして選手が世界的なチャンピオンを目指すという方向になればと思っています」と明かした上で、今回の大会でインパクトを残した選手がFFCの大会に出場する可能性を示していた。

 「THE OUTSIDER」は2008年に旗揚げした、いわゆる「不良」と呼ばれる若者に格闘技を通じた更生の道を用意。優秀な選手をメジャーな格闘技団体を含めた大会にプロデビューさせることを目標にした総合格闘技大会。

格闘技

×