鈴木みのる、悪性リンパ腫から復帰の垣原を1分50秒で絞め落とし「高山に力を与える? その程度かよ」さらに場外イス攻撃

スポーツ報知
垣原賢人を非情のスリーパーで落とした鈴木みのる(左)

 悪性リンパ腫で闘病中の垣原賢人(46)を激励する「カッキーライド2018」が14日、東京・後楽園ホールで開催され、垣原はメインイベントに登場し、“プロレス王”鈴木みのる(50)とUWF特別ルールで対戦した。

 垣原は1990年に新生UWFでデビューし、UWFインターナショナル、全日本プロレス、プロレスリング・ノア、新日本プロレスと渡り歩き、2006年に頸椎損傷で引退。14年に悪性リンパ腫で闘病していることを告白した。

 UWF時代の仲間が15年8月に激励興行「カッキーエイド」を開催。この時はふらつきながらリングであいさつすることしかできなかったが、昨年には「カッキーライド」とタイトルを前向きなものに替え、第1試合で藤原喜明(69)とUWF道場スパーリングマッチを行い、リング復帰。そして、今回はメインイベントに挑んだ。

 垣原がここまでがんばれるのは、頸椎損傷で療養中の高山善廣(51)を支援する立場になったからだ。高山は昨年5月4日のDDT大阪・豊中大会で首を負傷し、首から下が動かなくなった。垣原は昨年の大会で復帰し、高山への支援を呼びかけた。

 だが鈴木はプロレスの鬼だった。垣原の掌底打ちやハイキックをあしらい、1分50秒、チョークスリーパーで垣原を絞め落とした。鈴木は「おい、垣原。克服しました? 高山に力を与える? その程度かよ」と言い放ち、「プロレスにはこんなやり方もあるんだよ」と倒れる垣原を起こして場外に放り投げ、イス攻撃をぶち込み「この続きはとっといてやる。出直して来い」と言って去っていった。

 垣原は「情けない姿を見せたけど、鈴木みのるに勝つまであきらめない。高山がこのトップロープをまたぐまで…」とファンに誓った。「カッキーライド」には、藤原喜明(69)、冨宅祐輔(49)らがUWFマッチを戦い、安生洋二(51)もレフェリーで登場。山崎一夫(55)が立会人となり、桜庭和志(49)も駆け付け、UWFの同窓会となった。鈴木みのるの尽力で今月31日には、後楽園ホールで高山を支援する「TAKAYAMANIA EMPIRE」が開催される。

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