“神の子”山本KID徳郁、がん闘病中を公表「治療のために頑張っています」

スポーツ報知
山本KID徳郁

 総合格闘家で元レスリング選手の山本KID徳郁(41)=KRAZY BEE=が26日、がん闘病中であることを公表した。この日、公式インスタグラムを更新。がんの治療中であることを明かした。がんの種類には触れていないが「絶対元気になって、帰ってきたい」と、回復に向けて闘病する決意をつづった。山本は2015年大みそかに現役復帰した魔裟斗と対戦し、判定負けして以来試合を行っていない。

インスタで闘病公表 山本が闘病状況をインスタグラム上で明かした。

 「私事で急なご報告となりますが、私山本KID徳郁はガン治療のために頑張っています。絶対元気になって、帰ってきたいと強く思っていますので温かいサポートをよろしくお願いします!」

 詳しい病状などは明かされていないが「神の子」の異名を持つ男の突然の告白にフォロワーも反応。「応援しています」「復活を待っています」と励ましの言葉が相次いだ。

 山本は15年に元K―1世界王者の魔裟斗と対戦。2ラウンド目に左フックでダウンを奪われ0―3の判定で敗れた。16年6月にクリス・ビールとの対戦が予定されていたが、負傷により欠場するなど3年近くリングには上がっていなかった。ファンにとっては再戦が待たれる中で、想定外の闘病公表となった。

 1972年ミュンヘン五輪代表の山本郁栄氏を父に持ち、姉・美憂と妹・聖子は世界女王のレスリング一家に育った。桐蔭学園高を中退して米国にレスリング修業。アリゾナ州王者に輝くなど実績を残して帰国すると、山梨学院大時代には全日本学生選手権大会を制した。2000年シドニー五輪出場を目指していたが、果たせず01年に修斗でプロデビュー。立ち技格闘技のK―1、総合のHERO’S、DREAMで活躍した。妹・聖子は大リーグのダルビッシュ有と結婚した。

 ミュンヘン五輪に出場した父を「神」と見立て、自身を「神の子」と称していた。私生活では04年8月にモデルのMALIAと結婚し、翌年1月には男児、06年11月には女児をもうけたが、09年8月に離婚。14年11月に一般女性との間に女児をもうけたことを発表していた。

 ◆山本KID徳郁(やまもと・きっど・のりふみ)1977年3月15日、川崎市生まれ。41歳。幼少時からレスリング・フリースタイルで活躍。01年に総合格闘家に転向。06年7月に北京五輪出場を目指すことを表明したが負傷により断念した。11年からUFCと契約。163センチ、63キロ。

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