プロレス界から引退表明の“過激な仕掛け人”新間寿氏、ラストメッセージは大鵬3世へ「大成してもらいたい」
リアルジャパンプロレスの新間寿会長(83)は19日、スポーツ報知の取材に応じ、プロレス界へラストメッセージを送った。
昭和の新日本プロレスで“過激な仕掛け人”と呼ばれアントニオ猪木対ムハマド・アリなど数々の歴史的一戦をプロデュースした新間氏は、20日の「原点回帰プロレス」後楽園ホール大会を最後にプロレス界からの引退を表明している。1966年に東京プロレスの旗揚げからフロントとして携わってきた52年間にわたるプロレス人生へピリオドを打つ決意は「変わっていません。いつまでも老醜をさらすわけにはいきません。明日で最後です」と改めて断言した。
同大会は、大相撲の元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の長男、納谷幸男(23)が初のメインイベントに登場する。昨年9月にデビューした納谷は、WRESTLE―1の河野真幸、間下隼人とタッグを結成し、雷神矢口、崔領二、KAZMA SAKAMOTOと対戦する。新間氏はデビューから1年を経た納谷へ「これだけの逸材は他にいません。今、言えることは、とにかく幸男に大成してもらいたい」とプロレス界へ最後の言葉を贈った。最後の後楽園大会でリング上でのあいさつなどセレモニーは行わない意向。こうした新間氏の決意に初代タイガーマスクの佐山サトル(60)は「プロレス界の損失です」と惜しんでいた。
9・20後楽園大会の他のカードは以下の通り。
・世界マスクマントーナメント準決勝30分1本勝負
ドン・クロコダイル対ブラック・タイガーJr.
・6人タッグマッチ45分1本勝負
ラ・マスカラ、マキシモ、ブラソ・デ・オロJr.対バイキン・キッド、マスカラ・ディアブロ、エル・ペロ・デ・アキータ
・UWAアジアパシフィックヘビー級タイトルマッチ30分1本勝負
王者 レイ・アンヘル対挑戦者 岩崎孝樹
・20分1本勝負
スーパー・タイガー対伊藤貴則
・タッグマッチ30分3本勝負
佐藤光留、松本崇寿対将軍岡本、大門寺崇