ケニー・オメガ、IWGPヘビーV3!1・4で激突の棚橋挑発「彼の時間、過去を封印する時がきた」

スポーツ報知
3度目の防衛を果たしたケニー・オメガ(左)に「決着をつけようぜ」と言い放った棚橋弘至(カメラ・相川 和寛)

◆新日本プロレス「KING OF PRO―WRESTLING」 ▽IWGPヘビー級選手権試合3WAYマッチ 〇ケニー・オメガ(34分13秒 片翼の天使→片エビ固め)飯伏孝太● ※もう一人はCody(8日、東京・両国国技館)

 IWGPヘビー級王者・ケニー・オメガ(34)と飯伏孝太(36)、Cody(33)との3WAY王座戦はオメガが必殺技・片翼の天使で盟友・飯伏から3カウントを奪い、3度目の防衛を果たした。

 新日本プロレスでのIWGPヘビー級戦が3WAYマッチで行われるのは2005年10月8日の東京ドーム大会での藤田和之VS蝶野正洋VSブロック・レスナー戦、14年5月17日のROHニューヨーク大会でのAJスタイルズVSオカダ・カズチカVSマイケル・エルガン戦以来、4年5か月ぶり3度目だった。

 歴史的な一戦は序盤からハイレベルな攻防となった。新日加入前にDDTでともに汗を流したオメガと飯伏。タッグチーム・ゴールデン☆ラヴァーズで数々のタイトルを獲得したこともあった。

 オメガから3カウントを譲られそうになった飯伏はこれを嫌い、逆にオメガはスキあらば飯伏から3カウントを奪おうと画策。Codyも2人から虎視眈々と3カウントを狙う構図となった。

 それぞれが3カウントを奪いそうになると、これを妨害し、1対1の場面になればバチバチの打撃戦に。しかし、最後はオメガが飯伏にダブルアーム式のパイルドライバー、Vトリガー、片翼の天使とたたみかけ、勝負を決めた。

 試合後のリングで「この試合ができたのは、ファンの皆さんのおかげ、団体のおかげ。他の団体では俺たちのようにできない」と感謝したオメガ。飯伏とCodyに対しても「アイ・ラブ・ユー」と最高の言葉を投げかけた。

 バックステージでV3を祝うと、「今も少し、複雑な気持ち…」とぽつり。「もちろん、歴史を作ったと言うことはうれしいが、親友を倒したということに悲しい気持ちになる」と本音を明かした。

 「だけど、勝つしかなかった」と言葉を紡ぐと、「俺たちは歴史を変えるため、プロレスを見てくれている人を変えるためにも3WAYを戦って見せた。今日初めて3WAYを見たという人もいるだろうし、様々な意見があるのも分かっている。この戦いを出来るのは俺たちしかいなかったし、この3人でできたことを、すごくうれしく思っている」と充実した表情で言い切った。

 試合後のリングにセミファイナルでジェイ・ホワイト(25)を下し、1・4東京ドーム大会での自身への挑戦を確定させた棚橋弘至(41)が登場。「ケニー、俺は怒ってるよ。みんな拍手していたけど、ここは新日本だから。俺があえて言ってやる。ケニー、おまえ、賞味期限切れだ。東京ドームで決着つけようぜ」と言い放ったが、オメガは冷静な表情で言葉を続けた。

 「これで東京ドームに行くわけだが、その前に試合もあるし、デビット・フィンレーとのこと(抗争)も片付けないといけない。でも、それが終われば、俺と棚橋、1対1だ。棚橋、これからも記者会見やポッドキャストなんかで言いたいことを言って、ファンを洗脳するのだろうけど、それは言葉でしかない。東京ドームのリング上では、おまえの戦略はうまくいかないはずだ」とピシャリ。「棚橋のことはリスペクトしているが、彼の時間、過去を封印する時がきた。古い大きなショットガンで弾を撃ち込んでやろう」と汗まみれの顔で言い放った。(松岡 岳大)

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