エル・カネック、40年前の敵前逃亡事件を「覚えていない」…10・19「ドラディション」後楽園大会来日会見

スポーツ報知
会見で向かい合う藤波(左)とカネック

 プロレス界のレジェンド、藤波辰爾(64)が主宰する「ドラディション」の「THE REVENGE TOUR」(19日、後楽園ホール、21日、大阪南港ATCホール)に出場する元UWA世界ヘビー級王者のエル・カネックが17日、来日した。

 東京・巣鴨のプロレスショップ「闘道館」で来日会見を行ったカネックは、2011年以来、7年ぶりの来日に「久しぶりに日本に来て喜んでいます。今回、久々に藤波と対戦するけど、まだ自分は王様です」と胸を張った。現在もメキシコでリングに上がっていることを明かし「リタイアはしない。これからも現役で頑張る」と生涯現役を誓っていた。

 カネックは、1978年3月に新日本プロレスに初来日。以後、UWAヘビー級王座を獲得するなどメキシコマットでトップに君臨する活躍を見せた。藤波とは、ジュニア時代から抗争を展開してきたが「藤波との試合は全部覚えている。何回もメキシコと新日本プロレスで対戦してきた。今回も今まで通りの試合を見せる」と約束した。

 藤波との闘いでは、78年3月30日の蔵前国技館で藤波が保持するWWFジュニアヘビー級王座への挑戦が決まっていながら、試合直前に逃亡した「敵前逃亡事件」という“黒歴史”があるが、カネックは「昨日のことも覚えていないのに40年前のことは覚えているはずがない」と記憶から消えたことを明かした。これに会見に同席した藤波は「まだ鮮明に覚えています。辛うじてボクの中では記憶が残っています」と笑わせた後に「あれは日本のプロレスファンにとって大きな出来事でしたけど反対にそこに立ち戻るんじゃなくてそこを踏まえた上での新しい何かを見せたい」と訴えていた。

 カネックは後楽園大会で藤原喜明、KAZMA SAKAMOTOとトリオを結成し、藤波、越中詩郎、丸藤正道と対戦。大阪大会では藤原、大谷晋二郎と組み藤波、越中、丸藤組と激突する。

 後楽園大会の他カードは以下の通り。

・スペシャル6人タッグマッチ60分1本勝負

長井満也、YAMATO、坂口征夫 対 KENSO、B×Bハルク、上野勇希

・タッグマッチ45分1本勝負

ヒロ斉藤、谷津嘉章 対 新崎人生、新井健一郎

・30分1本勝負

スーパータイガー 対 ブラック・タイガー

・タッグマッチ30分1本勝負

近藤“ド根性”洋史、三州ツバ吉 対 倉島信行リッキー・フジ

・15分1本勝負

蓮見隆太 対 飯塚優

 大阪大会の他のカードは以下の通り。

・スペシャルタッグマッチ60分1本勝負

ヒロ斉藤、谷津嘉章 対 AKIRA、KAZMA SAKAMOTO

・45分1本勝負

長井満也 対 冨宅飛駈

・タッグマッチ45分1本勝負

YAMATO、ブラック・タイガー 対 金本浩二、望月成晃

・20分1本勝負

倉島信行 対 三州ツバ吉

・15分1本勝負(大衆プロレス松山座提供試合)

松山勘十郎 対 犬人間よしお

格闘技

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