プロレス転向の元プロボクシング日本王者鈴木悟、必殺技「SSC」の完成を断言…10・31HEAT―UPとどろきアリーナデビュー戦

元プロボクシング日本ミドル級王者でプロレスラーに転向した鈴木悟(42)が17日、川崎市多摩区の「プロレスリングHEAT―UP」道場で練習を公開した。
元プロボクシング日本王者の実績を持つボクサーのプロレス挑戦は、初となる鈴木。デビュー戦となる「HEAT―UP」の10・31神奈川・川崎市の「とどろきアリーナ」大会へ練習では、タックル、投げ技などを披露した。デビュー戦まで2週間となったが「まだまだ全然、練習足りないんですけど、2週間後に合わせて仕上げていきたいと思っています。不安もありますがプロレスラーとして今、出せる最高のパフォーマンスを出したい」と大量の汗をぬぐいながら初陣への抱負を明かした。
鈴木は、97年にプロボクシングデビューし、翌98年に全日本ミドル級新人王を獲得。2000年に保住直孝を破り日本ミドル級王座を奪取、以後、9連続防衛に成功し03年7月に王座陥落するも05年2月に再び同王座を獲得した。05年10月からはK―1に転向し魔裟斗ら強豪と対戦。10年からシュートボクシングに参戦し11年9月に日本スーパーウエルター級王座を獲得し、ボクシングとシュートボクシングの異種格闘技で2冠王を達成した。
今夏にプロレス転向を決意してからここまで連日、3時間に渡る道場での練習とウエイトトレーニングで肉体改造に取り組んできた。「体作りとプロレスの基本を徹底的に練習してきました。受け身をしっかり取って、組んで投げてを反復してきました。始めは体中が痛くて大変で初めてやることなのでハードでした」と振り返った。猛練習の結果、体重は自己最高の90キロに達し「プロレスのトレーニングをしていると、体が自然と大きくなってきました」と明かした。
デビュー戦はタッグマッチで飯塚優(21)と組んで、現BJW世界ストロングヘビー級王者で2017年東京スポーツ制定プロレス大賞技能賞の鈴木秀樹(38)、渡辺宏志(27)組と対戦する。初陣へ必殺技が完成した。その名も「SSC(Suzuki Satoru Cyclone)」。ボクサー時代にハードパンチャーとして恐れられた必殺の拳を生かした技で「左右でめちゃめちゃラッシュします」と相手をコーナーに張り付けて文字通りに暴風のようにパンチの雨を浴びせるという。「もともとシュートボクシング時代にやっていたパフォーマンスでシャドウをやっていたんですけど、それをそのまま繰り出します。一発で終わるよりは、さんざん殴らないとダメージは与えられない」とSSCの完成度に自信を見せた。
入場曲はボクシング時代から変わらない小柳ゆきの「愛情」。ボクシング、K1、シュートボクシングと様々な格闘技を渡り歩いた42歳は、新たな挑戦に「今回は本当に新しいことなんです。この年になってプロレスに挑戦したい気持ちが抑えられなかったので今、気持ちが高まっています」と笑顔を見せた。18日には新木場1stRINGで行われる「ベストボディ・ジャパンプロレス」を観戦することが決定。デビュー前に新たな刺激を注入するが「今回のデビュー戦から2回目、3回目と先をやっていくつもりなので、その時々の変化を期待してもらいたいです。試合を重ねて成長できると思っています」と意気込んでいた。