大仁田厚、7度目の復帰戦を終え「無償の愛という感じ。純粋に熱いモノを感じた」…プロレスリングA―TEAM鶴見青果市場大会

スポーツ報知
ファンから誕生ケーキを贈られ、ご満悦の大仁田厚(カメラ・能登谷博明)

プロレスリングA―TEAM(28日、神奈川・鶴見青果市場)観衆450=超満員札止め=

 プロレスラー大仁田厚(61)がプロレスリングA―TEAMの10・28鶴見青果市場大会で7度目の現役復帰戦を勝利で飾った。

 ストリートファイト・エニウェアフォール電流爆破バット&有刺鉄線地雷ボードデスマッチ時間無制限一本勝負で大仁田は、ケンドー・カシン、HASEGAWAとトリオを結成し、キム・ドク、橋本友彦、雷電組と対戦し13分09秒、電流爆破バットで雷電をフォールし勝利を飾った。試合後は控室でプロレス記者の取材に応じた。復帰戦をあくまでもボランティアレスラーにデビュー戦と言い張る邪道。以下は大仁田のコメントと記者との質疑応答。

 「本当にマスコミの方々にはご迷惑をかけています。毎回毎回、引退と名乗ってパネルを頂いて、スポニチさん、日刊さん、東スポさん、デイリーさん、報知さん、いろんなスポーツ紙さん、それから週プロさん、本当に頂いて…。ボランティアレスラーには引退もないし、好きな時に出て好きな時に去ると。一切、すみません、パネルとかトロフィーだとか要求しませんし、まったくもらいたいとも思いませんので」

 「次の目標はなんだって言われたら、あれです。このレスラー界に2人嫌いな人がいまして、1人は電流爆破に当たらなかった長州力。もう1人は週プロの元編集長でターザン山本というのがいりまして、こいつが言いたいこと言って、一回だからお前体験してみろって。いろんな方々がデスマッチを体験しプロレスというものの底辺の凄さを感じて頂きたいと思っております」

 「ありがたいことにイギリスは1月にお呼びがかかりまして行ってきます。4月5、6、7日、ニューヨークの方で試合をしてきます。これはあくまでも治外法権ですから、はい。日本では引退しましたけど。日本ではボランティアレスラーです。だけど、アメリカとかイギリス行ったらボクはプロレスラーとして頑張っていきたいと思っています。アメリカとかイギリスで引退はしておりませんので、アメリカとイギリスへ行ってまいります」

 ― 詭弁じゃないですか?

 「ガハッハハッハ…。カシンに影響されて、そうでもないか」

 ―海外ではギャラをもらうんですか?

 「ウン、だってプロレスラーだもん。だって治外法権だもん。大使館に逃げ込んだような男だよ。海外ではプロレスラー、国内ではボランティアレスラー。ありがたいことに今日も完売しましてありがたいことです。だけど、あくまでボランティアレスラーです。海外行ったらプロレスラー」

 ―今日、体を張ってボランティアをされた感想は?

 「うん、なんか無償の愛って感じですね」

 ―改めて自分はお金のために電流爆破をやっていたんじゃないということ?

 「その通り。なんかこう自分の中で本当に純粋に熱いモノを感じましたね。やっぱり純粋であるべきですよ、人間は。やっぱり大人になるとだんだんだんだんくすんだりしてくるじゃないですか。もう1回、61歳という区切りの中で還暦を過ぎた区切りの中で自分の中で純粋になってみたいなっていう自分がいましたので。ありがたいことです。ボランティアレスラーのデビュー戦ということで皆さん、本当に今日は、ありがとうございました。今後、一切、パネルを要求したり、トロフィーを要求したり、東スポさんのプロレス大賞をくれとかまったく言いませんので、表紙になりたいとも思わないし何も思わない、ただ、プロレスの底辺の中でプロレスを盛り上げていきたいなと思っております。ありがとうございます」

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