藤波辰爾、2度目の王座防衛で久々にベルトを腰に巻き「悪い気しないね。貴重な写真になったでしょ」…ヒートアップとどろきアリーナ大会

スポーツ報知
タッグ王座を防衛した藤波(右)はTAMURAと共に腰にベルトを巻く

◆ヒートアップ(31日、川崎とどろきアリーナ)

 プロレス界のレジェンド、藤波辰爾(64)が31日、ヒートアップのとどろきアリーナ大会に参戦。TAMURAとのタッグで保持するヒートアップユニバーサルタッグ選手権で挑戦者チームのザ・グレート・サスケ、大谷譲二組と対戦し16分16秒、ムーンサルトプレスからの片エビ固めでTAMURAが大谷を破り2度目の防衛に成功した。

 白熱の攻防は、藤波がサスケをコブラツイストで捉えると、最後はTAMURAがトップロープからの月面水爆で大谷をフォールし終止符を打った。TAMURAは試合1か月前に椎間板ヘルニアを発症し1か月前に手術。懸命のリハビリを経て今大会のリングに上がった。「プロレスラーとして回復力があったんで、今日で終わってもいいとと思うぐらいのビッグマッチですから」と団体を率いるエースとしてのプライドを明かした。

 フィニッシュのムーンサルトに藤波は「トップロープに上がった時に投げられたらと思ったらヒヤヒヤした」と振り返り、TAMURAは「こんな状態で本当はやるべきじゃないのかもしれないですけど、思い切っていきました」と胸を張った。かつて同じヘルニアに苦しんだドラゴン。頼もしい後輩の言葉に「自分の人生もヘルニアとの長い付き合いだけど、リングに上がったらそういう気持ちになる。リングは魔物なんです」とTAMURAをたたえていた。

 この王座は今年6月に新井健一郎、ヒデ久保田組を破り、2012年8月にDDTのKO―Dタッグ王座を獲得して以来、6年ぶりとなるベルト。2度目の防衛成功でリング上ではTAMURAに勧められ久々に腰にベルトを巻いた。「何年かぶりに腰にベルトを巻きました。悪い気はしないですね。それにしてもまさかこの年になって巻くとは。貴重な写真になったでしょ」と報道陣を笑わせた藤波。最後は「まだまだ防衛しましょう」とTAMURAの言葉に力強くうなずいていた。

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