女子プロレスラー長与千種、けんか仲裁で暴行受け小指剥離骨折「久しぶりに痛みを感じた」

　かつて「クラッシュギャルズ」を結成し一世を風靡（ふうび）した女子プロレスラーの長与千種（５３）が１９日未明、札幌市内の立体駐車場で、けんかの仲裁に入り、暴行を受け左小指を剥離骨折した。北海道警札幌中央署は同日、暴行の疑いで飲食店経営の長谷川匡（たすく）容疑者（２７）を現行犯逮捕した。

　逮捕容疑は１９日午前３時１０分ごろ、札幌市内の立体駐車場で、長与の髪を手でつかみ頭を押さえつけた疑い。道警によると、長谷川容疑者は酒に酔って妻の体を押さえつけており、悲鳴を聞いて止めに入った長与にもつかみかかった。女子プロレス団体「Ｍａｒｖｅｌｏｕｓ（マーベラス）」代表も務める長与はプロレスラー仲間と食事をして帰る途中だった。

　この日夕、長与は都内で報道陣の取材に応じ、当時の状況を説明。叫び声がして現場に行くと、１７５センチの長谷川容疑者に髪をつかまれたという。「ブチブチッと髪の抜ける音がして、頭を持っていかれて、小指も持っていかれてた。久しぶりに痛みを感じた」

　だが警察が駆け付けるまでの約３分間、一切攻撃はしなかったといい、「手を出したら（団体に所属している）若い子の人生をダメにしてしまう。絶対に手を出さないと決めていた」と話した。