キックボクサー為房厚志、最強の男ジョルジオ・ペトロシアンに挑戦…2・16イタリア・モンツァ

スポーツ報知
為房厚志

 キックボクサーの為房厚志(ためふさ・あつし、34)=MA二刃会=が2月16日にイタリア・モンツァの「キャンディ・アリーナ」で2009、10年にK-1 WORLD MAX世界トーナメントで史上初の2連覇を達成したジョルジオ・ペトロシアン(33)=アルメニア=に挑むことが30日までに決定した。

 為房は、高校時代に日本拳法で格闘技を始め、追手門学院大学時代には主将を務めた。その後、「元々、K-1とかキックボクシングに興味があったので、社会人になったと同時に始めました」と明かすようにキックボクシングに取り組み、12年に国際チャクリキ協会インターコンチネンタル王座を獲得。14年にはMAキック日本ウェルター級王座を獲得するなど、現在、日本ウェルター級最強の一角として君臨している。

 対戦するペトロシアンは、アルメニアのエレバンに生まれ、14歳のときにイタリアに移住し、キックボクシングを始めた。K-1で連覇を果たした後は、「IT’S SHOWTIME」、「GLORY」、「ONE CHAMPIONSHIP」など、世界最高の大会で常にエースとして戦い続けており、戦歴は103戦98勝(42KO)2敗3分という驚異的なレコードを残している。

 今回の大会は、自身の地元となるイタリア・モンツァで自らの大会「ペトロシアン・マニア」を開催し、メインイベントで保持するISKA世界Sウェルター級王座かけて為房と戦う。

 敵地で最強の男に挑む為房は今回の挑戦が「本当に決まるとは思っていなかったです。試合が決まるまでの準備や、決まってからの日程の調整等、会社の方や、関係者の方々にご協力頂きまして感謝致します」と明かした上で「キックボクシングの分野で一番になることが目標なので次の相手ペトロシアン選手に勝つことに集中しています」と闘志を高めていた。

 ペトロシアンについては「世界で一番の選手だと思っています。自分の理想の選手です」と敬意を表したが「自分のベースが日本拳法ということで、キックボクシングにないスタイルで攻略できればと考えています」と作戦を明かしていた。タイトルマッチとなった一戦だが「ベルトというより世界で一番の選手に勝って世界で一番になる。それが僕にとってタイトルより価値あるものと思っています。今回沢山の方々のご協力頂き、凄い選手との試合が実現しました。しっかり調整して、当日爆発させてきます。応援よろしくお願いします」と意気込んでいた。

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