アブドーラ・ザ・ブッチャー、引退式でファンへ「親を大切にしろ!老人ホームにぶちこんで忘れるようなことはするな」

スポーツ報知
記念撮影する(左から)坂口征二、武藤敬司、アブドーラ・ザ・ブッチャー、ファン、ドリー・ファンク・ジュニア、スタン・ハンセン

◆ジャイアント馬場没20年追善興行~王者の魂~(19日、両国国技館)

 1999年1月31日に61歳で亡くなった不世出のプロレスラー、ジャイアント馬場さんの没後20年をしのぶ「ジャイアント馬場没20年追善興行~王者の魂~」が19日、両国国技館で行われ、馬場さんの好敵手だった“黒い呪術師”アブドーラ・ザ・ブッチャー(77)の引退セレモニーが開かれた。

 紺のガウンを身につけたブッチャーは、股関節を負傷している影響から車椅子でリングに上がった。セレモニーには、ドリー・ファンクJr(77)、スタン・ハンセン(69)、ミル・マスカラス、ドスカラス、坂口征二氏(77)、初代タイガーマスクの佐山サトル(60)、リアルジャパンプロレス会長の新間寿氏(83)、武藤敬司(56)、フリーアナウンサーの徳光和夫さん(77)、元日本テレビアナウンサーの倉持隆夫氏(78)らがリング上で花束を贈呈した。さらにザ・デストロイヤー、鈴木みのるからビデオメッセージが寄せられた。

 セレモニーの最後にマイクを持ったブッチャーは、ファンへ感謝の思いを伝えた上で「ここにジャイアント馬場がいてくれたら完璧です」と天国の馬場さんへの思いを明かした。その上で「若い人たちに言いたい。自分の親が年取っても決して老人ホームにぶち込んで忘れるようなことだけはするな!いずれお前たちも年取ってそうなるんだから。ちゃんと親を大事にしろ!忘れるんじゃないぞ!」と呼びかけていた。最後は「サンキュー」を6回連呼し引退の10カウントゴングを鳴らし、リングに別れを告げた。

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