ザ・グレート・サスケが無料興行で“戦う整体師”に敗れる大波乱

スポーツ報知
原学(左)に敗れたザ・グレート・サスケ

◆ソウルモード・プロレスリング「STEP11」(23日・横浜ラジアントホール) ▽シングルマッチ 30分1本勝負 ○原学(18分37秒、アンクルホールド)ザ・グレート・サスケ● 観衆100人

 ソウルモード・プロレスリングが23日、神奈川・横浜ラジアントホールで開催され、元岩手県議の覆面レスラー、ザ・グレート・サスケ(49)が、同団体エースの原学(37)に敗れる波乱があった。

 “筋肉で街を活性化”をキャッチフレーズに昨年4月から原学が入場無料で展開してきた「STEP」シリーズ。その最終戦で、レジェンドのサスケが招かれた。師弟のような両者は、04年5月5日のみちのくプロレス・青森大会以来、約15年ぶりのシングルマッチでぶつかった。

 開始早々、サスケは気功を駆使して、相手に触れずに倒そうとするも、原は動じず。15分過ぎ、サスケがスワントーンボムを自爆すると、原は頭部へのハイキックでダウンを奪う。立ち上がったサスケはサンダーファイアーパワーボムを繰り出すも、カウントは2。2発目を失敗すると、原は強烈なソバットから、逆十字固め、そしてアンクルホールド。弱点の左足首を絞め上げられたサスケは、たまらずタップでギブアップ。

 不覚を喫したサスケは「原選手は“戦う整体師”みたい。戦いながら私の体を触診しながら、いちばん悪いとこを見つけて、左足首が悪いのがばれて、そこをつかれた。彼には周波数が合わなくて、(気功は)同調しなかった。そういう意味では、彼は地球人じゃなく、宇宙人でもある。気功はあきらめて封印した。私は“ムーの太陽”のグラウンド要員といわれているなか、彼が切り返してくるかなって場面で、切り返してこなかったりで、探っていた。心理戦でした。あまりにも悔しいんで、1年半後、互角に渡り合ってみせて、リベンジしたい。新たな目標ができた。この負けもムダではない。改めて『ちゃんと体を治しなさい』と感じました」」と話し、リングを降りた。7月18日に50歳の誕生日を迎えるのを機に、1年間の長期欠場に入るという。

 “東北の英雄”から金星を奪った原は「サスケさんに勝てたのはうれしい。付き合ってくれたのか、ダメだと思ってこうなったのかは分からないけど。ソウルモードのスタイルで来てくれて、楽しい試合になった」とコメントし、今年上半期に団体としての「ソウルモード・プロレスリング」旗揚げを目指すという。

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