タイガー戸口が昭和プロレス暗黒史ぶっちゃける「虎の回顧録」出版

スポーツ報知
タイガー戸口著「虎の回顧録 昭和プロレス暗黒秘史」

 キム・ドクこと、プロレスラーのタイガー戸口(71)が、自伝「虎の回顧録 昭和プロレス暗黒秘史」(徳間書店、1700円+税)を26日に発売する。

 日本プロレスに入門し、米国武者修行で「ヒール」としてトップとなり、週1万ドルを稼ぐアメリカン・ドリームを実現。大木金太郎(キム・イル)との韓国師弟コンビで全日本プロレスのジャイアント馬場、ジャンボ鶴田の師弟コンビを撃破し、インタータッグ王者にも輝いた。

 新日本プロレスに移籍後、キラー・カーンとのタッグで1982年MSGタッグリーグ戦準優勝。長州力の維新軍団にも参加したが再渡米し、WWF(現WWE)に参戦。タイガー・チャン・リーとしてハルク・ホーガンと抗争した。現大統領のドナルド・トランプ氏らとも交友関係を広げた。「レスラーは個人事業主」と言う一匹狼が、プロレス界の秘話をぶっちゃける。

 ◆タイガー戸口(たいがー・とぐち) 本名・戸口正徳。1948年2月7日、東京都葛飾区生まれ。71歳。韓国出身の力士・龍錦を父に持つ在日韓国人2世。修徳高で柔道を始め、将来の五輪候補として期待されたが、卒業後の67年に日本プロレス入り。72年に渡米。大型ヒール「キム・ドク」として才能を開花させ、アメリカン・ドリームを手にする。ジャイアント馬場に招かれ、76年から全日本プロレスに参戦。ジャンボ鶴田に続くナンバー3として活躍。81年に、新日本プロレスに移籍。長州力の維新軍団に加入も84年に離脱。タイガー・チャン・リーとして米国WWF(現WWE)に参戦。88年公開のアーノルド・シュワルツェネッガー主演映画「レッドブル」などにも出演した。今も現役レスラーとして日米のリングに上がっている。

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