初代タイガーマスク、「ダイナマイト・キッド賞」の制定に意欲「それをしないとプロレスが衰退していく」…ダイナマイト・キッド追悼興行

スポーツ報知
ダイナマイト・キッドさんへ追悼の10カウントゴングを捧げる初代タイガーマスク(中央。左は、杉田水脈衆院議員。右は新間寿氏。後列左から3人目は小林邦昭氏)

◆「初代タイガーマスク佐山サトルストロングスタイルプロレス~“爆弾小僧”ダイナマイト・キッド追悼興行~」(15日、後楽園ホール)

 初代タイガーマスクの佐山サトル(60)が中心となるダイナマイト・キッド追悼興行実行委員会は、昨年12月5日に60歳で亡くなった“爆弾小僧”ダイナマイト・キッド(本名トーマス・ビリントン)さんを追悼する「初代タイガーマスク佐山サトルストロングスタイルプロレス~“爆弾小僧”ダイナマイト・キッド追悼興行~」を15日、後楽園ホールで開催した。

 追悼セレモニーには、初代タイガーマスク、リアルジャパンプロレスの新間寿会長(83)、親戚でメインイベントで登場するデイビーボーイ・スミスJr(33)、さらにゲストとして、小林邦昭氏(63)、タイガー戸口(71)、北原光騎氏(55)、山崎一夫氏(56)らが登壇した。

 リング上で佐山は「すごくうれしいです。今日はダイナマイトに関するいろんな選手が集まってくれて、ダイナマイトも見に来てくれていると思います。気合の入れたあの雄姿、コーナーからコーナーまでぶっ飛んでいくあの根性、あのスピード、あの強さ、あのボクと戦い会った名勝負、これをみなさん頭の中に入れてダイナマイトのことをしのんで試合を見て下さい」とメッセージを送った。

 セレモニーでは、キッドさんの生前の数々の写真がスクリーンに映し出され、キッドさんの弟のマーク・ビリントンさんから届いたメッセージが紹介。最後に追悼の10カウントゴングを鳴らし、天国のキッドさんへささげた。

 今大会は、興行売り上げの一部を遺族へ寄付する。セレモニー後、佐山は「いろんな思い出がよみがえりました。これだけ関連する人が集まってくれたと思います。ダイナイトがつないでくれたと思います。今日は本当にうれしい一日です」としのび、キッドさんを「世界一の選手だと思います。攻めだけでなく受けも凄いし、ハートのある選手だと思います」とたたえた。

 その上でキッドさんの偉業をたたえ、今後、主宰する「リアルジャパンプロレス」で「沢村賞じゃないけど、ダイナマイト・キッド賞があっていいと思います。それしないとプロレスが衰退していってしまうと思いますね。100点じゃなくて、教科書200点満点の男なんで」と明かし、今後、同団体で年間を通じて活躍した選手へプロ野球の「沢村賞」のような「ダイナマイト・キッド賞」を制定したい計画を打ち明けていた。

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