【女子ボートレーサー直撃インタ・英子の部屋】キリリ集中 倉持莉々

2018年2月22日7時0分  スポーツ報知
  • ボートレーサーでありながら水球、料理、イラストでも超一流のセンスを持つ倉持莉々

 “水上の格闘技”ボートレースは、超高速で6艇の舟が1着を争うスリル満点の競技だ。約200人在籍する女子選子の中から人気投票で選出された52選手が、3月6日から11日まで開催されるボートレースびわこ「G2第2回レディースオールスター」で火花を散らす。「英子の部屋」ではボートレース担当・三島英子記者が人気女子レーサーの素顔に迫る。最終回はマルチな才能を持つ倉持莉々(24)=東京=を紹介する。

 ◆「多趣味です」

 すでに人生2周分ぐらいの濃い経験をしている24歳は、青春まっただ中にいる。「今が楽しすぎるので結婚はまだ先かな。好みの男性のタイプはスカイツリーみたいな人(笑い)。東京タワーほどは主張してなくて、一歩後ろに引いてるけど存在感はあるような。知的で自分のことを『僕』っていう人がいいですね」

 何でも高いレベルまでこだわってやり込むところが実にアスリートらしい。「多趣味です。服とか、お料理も好き。得意料理は春巻きとか、から揚げ、ミートローフとか手間かかるのが好き。イラストも人に頼まれて描いたりもします。オフは基本トレーニング行って、夜は好きなお酒飲んで。ゆる~く生きてます」

 これまでの歴史をさかのぼろう。小5から始めた水球で頭角を現し、17歳の頃には日本代表としてロンドン五輪の予選にも出場。しかし、倉持のなかではオリンピックよりボートレーサーだった。「小学校高学年くらいに父に戸田ボートに連れて行ってもらって、めっちゃかっこよくて感動してレーサーになることを決めました。高校在学中に養成所に合格したら辞めますと最初に宣言していて、監督も応援してくれました。今でも水とかは全く怖くないし、体力はあると思います」

 高倍率の養成所に見事合格。夢への第一歩を踏み出したまさにその時に難病が発覚。「ホジキンリンパ腫」という日本人には珍しいガンだった。「高校2年の時に海外遠征がずっと続いて。お腹が痛くて夜中に寝られず、発覚しました。死ぬとかは思わなかったけど、養成所の入学2週間前だったので『やっと受かったのに行けないんだ…』って」。

 ◆難病乗り越え

 ガンを前にしても夢はブレず、「治ったらまた養成所へ行こう」とすぐに気持ちを切り替えた。「通院しながらの抗がん剤治療で、体力を落とさないように元気な日はテニスとかバリバリ運動してました」治療開始1年後、予定を前倒しして養成所を再受験し合格、114期生として入学した。「病気を経てメンタル面は強くなりました。今でも健康には気を使っていて、飲み会に行ってもオールはしないとか、健康なものを食べるとか。免疫が下がらないよう、体温を上げるようにショウガの粉とか持ち歩いてます」。

 発症から5年たって何もなく完治。夢にまで見たボートレーサーとして日々、精力的に仕事をしている。「強くて愛される選手になりたい。一番好きなのは3号艇。反省点を次に生かすために自分の出たレースのリプレイはすっごい見ます。1つのレースで10回くらいずつ、帰りの新幹線とかでずーっと。1マークを抜けきれないことが多いんで、そこが課題です」。

 ◆目標は初優勝

 レディースオールスターは昨年に続き2度目となる。「近い目標はA級に上がることと、初優勝。SNSとかでもファンの人が握ってるレースを褒めてくれるので、そういう攻めるレースを見せたい。優勝戦に乗れるように集中して頑張ります」

 ◆倉持 莉々(くらもち・りり)1993年10月1日生まれ。東京支部所属。24歳。2014年5月に平和島で114期生としてデビュー。17年11月に三国で初優出。通算1着22回。身長167センチ、O型。

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