女子レーサー密着【オフにつけまい】黒沢めぐみがカーレーサーに転身!?

スポーツ報知
スタート直前、笑顔でピースする黒沢

 デビュー5年目の黒沢めぐみ(28)=東京支部・113期=がレーシングカートに挑戦した。今回は千葉・木更津市にある「木更津サーキット」を訪問。指導を受けながら、ひとときのオフを楽しんだ。(ペン、カメラ・平田 裕二)

 赤いヘルメットをかぶった黒沢が1周410メートルあるコースのピットに入った。青色の水面ではなく、“ねずみ色に輝くアスファルトの上”で“勝負”だ。「子供の頃にゴーカートの経験はあるけど、スピード感満点のカートは初めて。ワクワクする」と、笑顔でピース。

 6分間の走行。レクチャーを受けずに1走目へ。「上手な人は、時速50~60キロの速さで20秒台後半(1周平均)のタイムを出して、12~13周はします」と木更津サーキットの坂本洋一さん。黒沢は、アクセルの踏み込みが甘く、思うようにラップタイムが上がらない。8周し、1周平均タイムも40秒台に終わった。「スリリングで楽しい。振動でちょっとカート酔いして疲れたけど(笑い)。もう一丁です」と、心を躍らせていた。

 兄2人(32歳と30歳)の存在もあり、負けず嫌いで男勝りな性格。「タイムが出ないのが悔しい」と、すぐに行動を開始した。コース全体が見渡せる事務所(2階建て)の屋上で、常連さんのコース取りを見学。2走目はその成果もあって9周、1周平均タイムも34秒台に縮めた。

 「だいぶコツが分かってきた」と黒沢。坂本さんから「コースの幅を使い切って、視線を少し先ではなく、もっと遠くに向けて」とアドバイスを受ける。すると3走目は、4周回目にラップタイムのベスト30秒057を叩き出して10周。1周平均タイムも30秒952と飛躍的にアップした。「ボートもそうだけど、レース前のイメージは大事。最後はドリフト気味にコーナーリングができて大満足。速く走らせるには正確な操作、スムーズさとかボートに似ている。いい経験ができました」。終了後は、施設内でしばしの雑談。

―今回なぜ、レーシングカートに?

 「仲良しの島田なぎささんがカート経験があって、興味を持ちました。今度はなぎささん、同期同支部の西舘果里さんとタイムアタックがしたい」

―普段はどのようなトレーニングを?

 「減量を意識して、ボクシングエクササイズとか有酸素運動が多い」

―次の出場予定は13日初日の多摩川一般戦です。

 「事故点がパンパンでスタートが無理できません。20全速が目標。現状は乗り心地を良くしてターンで勝負。一戦一戦を大事に頑張るので応援よろしくお願いします」

 ▼プロフィル 黒沢めぐみ…1989年11月13日、28歳。神奈川県生まれ。165センチ、O型。2013年11月多摩川でデビュー。15年1月とこなめで初勝利。

 ▼ボートレーサーになったきっかけ…「清和大学時代に、居酒屋でアルバイトをしていたんですが、そこの店長がボート好きで。『選手を目指したら』と言われて。両親はかなり驚いていました」

 ▼スポーツ歴…中学から大学までソフトボール部。センターを主に外野手で活躍。「一応、守りの要だったので肩には自信があります。先日もボート選手と記者の野球大会に呼ばれたばかりです」

 ▼趣味…映画観賞と読書。「映画館で洋画を見ることが多いです。でも『万引き家族』は見ましたよ。本は小説が好きで、伊坂幸太郎さんの本をよく読んでいます」

 ◆木更津サーキット◆

 千葉・木更津市築地1番4、イオンモール木更津内。大人から子供まで気軽に本格的なレーサー気分を体感できる。営業時間は9時から21時。定休日なし。TEL0438・53・8055。

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