女子レーサー密着【オフにつけまい】深川麻奈美 プロ顔負けチョコレートケーキ

スポーツ報知
深川(右)は真剣な表情でスポンジケーキをカットする。左は指導する川崎さん

 福岡支部の人気レーサー・深川麻奈美(31)=100期=は、お菓子作りが趣味だ。今回、東京・渋谷区の料理学校「リライブ・フードアカデミー」を訪問。講師の川崎光さんに指導を受けながら、チョコレートケーキを作った。(ペン、カメラ・角田 晨)

 料理学校の最寄りのJR新宿駅に到着した深川は、「実家の熊本市に比べると、本当に人が多いですねえ~」と感嘆の声。「レースで東京に来るといつも観光しようかなあと思うんですけど、人が多くて疲れるからやめちゃうんですよね」と、苦笑いを浮かべた。

 「リライブフードアカデミー」に到着し、真っ白なコックコートに着替えた深川。はにかみながら、レッスンがスタートした。まずはレシピの確認をすることに。1グラム単位まで指定された材料を見て、「こんなに細かく量らなきゃいけないんですか! いつもは、適当にやっちゃってます(笑い)」と、驚いた様子を見せた。8歳の長女と4歳の長男のために、普段からお菓子は作る。「チーズケーキとか簡単なやつですけどね」。子供たちの評判も上々だ、「『おいしい』って、私の作るお菓子を待ってくれているんです」

 お菓子作りは昔からの趣味だ。「10代の頃はバレンタインデーにトリュフチョコレートとか作ってました。市販のチョコを溶かして型にはめるだけですけど(笑い)」。すると、川崎さんから「料理もするんですか?」という質問が。それには「あんまり作ってないですね(苦笑)。実家なので、母親に頼んでいます」と頭をかいた。

 子供の存在は励みになっている。「趣味といえば、子供と遊ぶことですかね。息抜きになるし、休日はよく一緒に出かけてます。この間も近所の公園で、昼過ぎから暗くなるまで遊んでました」と頬をゆるめた。

 作業は続く。細かく動く量りの目盛りを見つめ「正確に量を量るのは神経をつかいますねえ~」と、つぶやく。クリームを泡立てながら「腕が痛い~」と、疲れた表情を浮かべる。それでも、持ち前の明るさは消えることがない。川崎さんの名札を見ていたかと思うと、「お名前“ひかり”っていうんですか?」と驚いた様子。「私の友達にも全く同姓同名の人がいるんですよ! 漢字は違うけど、でもすごい! 写真撮ってもいいですか?」と、はしゃいでいた。

 完成したチョコレートケーキの出来栄えに「きれい! 店に並んでいてもおかしくないですよ」と興奮気味。試食して「おいしい~。やっぱり家で作るものより、味に深みがありますね」と幸せそうな表情を見せた。

 昨年12月に地元・若松でデビュー11年目の初優勝を飾った。今年8月にはレディースチャンピオン初出場も果たした。満足はしていない。「エンジン出しも、道中の旋回も下手なので、もっと上手になりたいです。初優勝したとき周りの人たちがびっくりするくらい『おめでとう』って言ってくれて。子供たちにも『優勝して帰ってきてね』なんて言われるので、もっと優勝したいですね」と決意を新たにしていた。

▼プロフィル 深川麻奈美(ふかがわ まなみ)…1987年1月21日生まれ、31歳。熊本県出身。160センチ、A型。

▼成績など…07年5月に若松でデビュー。翌年9月に住之江で初勝利を挙げる。17年12月に若松での男女ダブル優勝戦で初優勝を飾る。今夏に桐生で開催された「レディースチャンピオン」で、初のG1出場を果たした。今年は9月までに5優出している。

▼レーサーになったきっかけ…「元々ボートレース場によく遊びに行っていたんです。そこで女子レーサーが活躍しているのを見て、かっこいいなぁと思いました」

▼尊敬するレーサー…「やっぱり、同じ熊本県出身の荘林(幸輝、現・養成所教官)さんですね。円陣出しから旋回まで全てがハイレベルで、ああいうレーサーになりたいと思います」

 ◇リライブ・フードアカデミー

 カフェ・ベーカリー・パティスリー開業のための社会人向けスクール。最大12人までの少人数制クラスで、現役プロの講師が未経験者からでも丁寧に指導してくれる。新宿に3つの直営店舗を持ち、研修も充実。【住所】〒151―0053 東京・渋谷区代々木2―4―9 NMF新宿南口ビル7F

TEL0120・444・055

詳細はリライブ・フードアカデミー公式サイトでhttp://www.re‐live.com/

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