ボートレース若松【G1読売新聞社杯・開設66周年記念・全日本覇者決定戦】迎え撃つ仲谷&西山

スポーツ報知
九州ダービーに続いて若松GI連覇がかかる仲谷颯仁

□世代交代の波引き起こす仲谷

 同級生の羽野直也と共に、次代のボート界を背負って立つ、平成生まれのスーパールーキー。昨年の最優秀新人争いではライバルの羽野に敗れてしまったものの、今年2月の当地GI九州ダービーで予選トップからの王道優勝を果たし、デビューしてからの期間では羽野よりも早い3年3か月であっという間にGIタイトルを獲得した。

 レーススタイルは羽野が「柔」なら仲谷は「剛」。メンタル的にも仲谷は強気なイケイケタイプ。勢いに乗ると相手に関係なく突っ走るが、9月の浜名湖ヤングダービーでは予選をトップ通過しながらも、まさかの準優敗退。「準優はホッとしていたというか、優勝すればチャレンジカップ、さらにグランプリも見えてくるかな? と欲が出てしまい、先のことばかり考えて、1走に集中出来ていなかった」と反省の弁。この悔しい思いは、さらなる飛躍へのいい経験になるはずだ。

 若松はフレッシュルーキーを務めた純ホーム水面。「若松のGI連覇がかかってますし、優勝だけ目指して。若松では負けられませんから!」といつにも増して気合は十分。平成生まれが昭和世代をぶった切って、世代交代を推し進める。

□後輩に負けられない西山

 今年4月、常滑MB大賞を制し、G2タイトルを手に入れた西山貴浩が、どこよりも思い入れの強い純ホームの若松水面で、悲願のGIタイトル初制覇を目指す。

 年頭から「グランプリ出場を意識した」という今年は選手生活で一番充実した時間を過ごしている。G2制覇のみならず、一般戦でも優勝が5回。2018年後期は自己最高となる7・68の勝率を残し、初めてダービーにも出場した。8月の丸亀ボートレースメモリアルでは初日から3連勝なんてこともあった。

 西山を奮い立たせたのは仲谷颯仁、羽野直也というスーパールーキー2人の台頭。昨年、艇史に残る最優秀新人争いを繰り広げた2人の結果だけではなく、練習熱心な2人と一緒に練習することにより、後輩2人のボートレースにかける熱い思いがひしひしと伝わってきたという。「負けていられない」という反骨心が、今年好調な西山の原動力になっているわけ。

 直前の蒲郡ダービーでは石川真二ペラのエンジンに乗って、ピット離れから場内を沸かせた。今回も石川ペラで内寄りからのレースに絞る可能性があり、進入から目が離せない。

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