ボートレース平和島「G1第64回関東地区選手権」関東3支部 クラシック出場権かけた熱き戦い!

スポーツ報知
若林は江戸川大賞を勝った勢いで、関東ナンバー1を目指す

 東京支部の若林将がひとつ階段を上がった。1月江戸川で行われた開設63周年記念G1「江戸川大賞」。1号艇で迎えた優勝戦。2コース発進の福来剛がコンマ00のタッチスタートで襲いかかってきたが、慌てず騒がず。自身も05のスタートで伸び返して1Mを先取り。イン逃げを決めてG1を3度目の優出で待望の初制覇を飾った。

 続いた今月からつ一般戦でも優勝戦2着。昨年末から5連続優出とリズムは間違いなくいい。来年当地で行われる「ボートレースクラシック」(3月17~22日)の出場権はすでに手にしたが、今年3月戸田で行われるクラシックの権利はまだない。「G1を1つ取れて自信にはなったが、気合を入れていくタイプではないので。平和島は嫌いじゃないし、まずは優出を目指して」。勢いに乗っている若林ならG1連続優勝で今年の権利獲得も十分ある。

 ボート界最強の姉弟、土屋千明、智則が初めて地区選にそろって参戦する。弟・智則は一昨年の江戸川周年でG1タイトルを獲得。昨年はオーシャンカップでSG初優出し、あわや初V―、のシーンまで持ち込んだ。年末年始は戸田、桐生、福岡で3連続優出。「調子は悪くないかな。自分の中で足がある程度の仕上がりになれば、それは納得できる部分なので。最近は成績も足も両方、うまくまとめられている」と近況を振り返った。

 姉・千明は今期が初のA1昇級。初の地区選出場が決まった姉の様子について、智則は「楽しみにしていましたね。A1級になって一緒に記念を走りたいって言っていましたから」と明かした。レーサーとしての姉を評して「レースは豪快。スタートをばちっと決めるし、2、3コースからでもまくりにいくし。レースに向かう姿勢、ペラや整備にしろ、自分より数倍、努力していると思う。見習うところは多い」と敬服する。さあ、いざ地区選。「いいエンジンを引きたいなと。それが第一。成績は時の運ですし。向こう(千明)が活躍してくれたら、それでいいですし、ひがんだりしません(笑い)。一緒に準優に乗りたいです!」

 関東地区選の最大のテーマは3月に行われる“戸田クラシック出場権”の獲得だ。今大会の優勝者は出場権を獲得できる。地元の埼玉勢で権利を持っているのは桐生順平と中田竜太の2人だけ。出場権を持っていない支部長の須藤博倫は、正真正銘のラストチャンスとなる。

 昨年は5回優勝した。現在は予備5位で各地区の地区選手権の結果次第でもあるが、関東地区選は15年の戸田開催に3コースまくりで優勝している。近況の傾向を見ると、冬場から春先が最も調子が良く、今年に入ってからは1月芦屋周年、江戸川周年と連続で予選を突破。直前の下関一般戦では今年初Vと最高潮のリズムで今節を迎える。

 平和島は昨年1度も出場機会がなく、15年9月、17年4月の一般戦で連続優勝戦2着と水面相性は決して悪くはない。「厳しい状況なのは変わりないが、支部長としては最後の地元SG開催になると思うので、桐生君や中田君の世話役でも出場したい」と気持ちは入っている。今年のクラシック出場へ、自力で出場権をつかみにいく。

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