ボートレース平和島G1「トーキョー・ベイ・カップ」あす開幕

スポーツ報知
平和島は3連続Vとドル箱プールの長田。周年連覇と当地4連覇を狙う

 ボートレース平和島のG1「開設64周年記念トーキョー・ベイ・カップ」が20日から25日まで開催される。1月に続き今年2回目となる当地周年。地元・東京支部からは浜野谷憲吾(44)、長田頼宗(33)、斉藤仁(41)らが参戦する。若松オーシャンカップを制したばかりの毒島誠、5月尼崎オールスター覇者の中島孝平、石野貴之、辻栄蔵、山崎智也らの遠征勢を迎え撃つ。絶対的なシリーズリーダー候補が不在の今節は、地元のエース格に成長した長田が大会連覇となるか、注目の一戦だ。

前  回G1初Vでけん引役自覚 当地3連覇中の長田頼宗が地元エースの看板を背負って戦う。今年は1月平和島63周年を豪快な5コースカドまくりでV。優出8度目でG1初優勝を手に入れた。5月は、びわこMB大賞と平和島G3を連続で勝ってすでにG1、G2、G3で優勝した。「浜野谷憲吾さんの存在は大きいが、今年はG1を獲ったし、意識して東京勢を引っ張るつもりでやっている」と、言動にも自覚が出てきた。

 この快進撃の裏にあるのは、4月住之江周年記念での苦い経験だ。平尾崇典に6コースまくりを食らった。「住之江の敗戦(優勝戦1号艇で《5》着)はかなり悔しかった。レース後に田中信一郎さんや湯川浩司さんから励まされました。『負けて得られるものもある』と。だから勝つという意識が一層強くなった」

 心技体と充実した気持ちで迎えた6月徳山のSGグランドチャンピオン。予選をパスすると準優は1Mの判断を誤って5番手と遅れた。優出は絶望的な状況だったが、バックで前を走る選手が接触事故。難を逃れて2番手に浮上すると、全速ターンを連発し2着を死守した。16年桐生メモリアル以来、3度目のSG優出を果たした(優勝戦6着)。

当地3連覇中質高いS武器 最大の武器は質の高いスタート力に加え、切れ味が増している俊敏ターンにある。前期(昨年11月から今年4月)のスタート平均はコンマ15と速い。それでも「下地はだいぶついてきたが、上には上がいる」と気を引き締め、常に努力を怠らない姿勢で進化を目指している。

 直前のSG若松オーシャンカップは予選で敗退したものの、18日時点の賞金ランクは12位。当地周年連覇なら、年末に初のグランプリ(GP)参戦が見えてくる。「ここは自分のやる調整が合うし、どんなエンジンでもだいたい出てくれる。『優勝します』とかは、あまり言いたくはないけど、連覇は自分にしかできないチャンス。今年は勝負の年だと思っているし、流れとか運もあるけど優勝を狙っていく。それで早いうちにGPが当確できるようにしたい」。周年連覇&平和島4連覇を懸けた戦い。東都の新エース襲名へ、不退転の決意で臨む。(平田 裕二)

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