ボートレース桐生「開設62周年記念・G1赤城雷神杯」あす開幕

スポーツ報知
鈴鹿8耐にチーム総監督として参加した毒島(左)、ライダーの青木宣篤(右)。決勝では無事チェッカーを受けた(本人提供)

 「開設62周年記念・G1赤城雷神杯」があす6日からナイターで6日間、ボートレース桐生で開催される。SGを主戦場とする超一流レーサーが大挙参戦し、初日12Rで「赤城ドリーム戦」、2日目12Rは「雷神ドリーム戦」が行われる。今回、地元の威信をかけて戦う群馬支部勢は8人。7月・若松オーシャンカップ、8月・まるがめメモリアルでSG連覇を果たし、初日ドリーム戦1号艇の毒島誠(34)が、プライベート、近況、今大会への思いを語った。

―7月のG1平和島周年優勝後、2週間の休みは?

 「日々充実で楽しかった。家族で旅行しましたが、行った先でも結局、習慣でトレーニングしちゃう。久々に暴飲暴食もして、55キロぐらいになっちゃって(笑い)。リラックスできました」

―7月末の鈴鹿8時間耐久ロードレースにMotoMapSUPPLY(バイクチーム)の総監督として参加。

 「8耐には一昨年、昨年も遊びに行っていたけど、近所で親交のある青木宣篤さん(ライダー)から話があり、総監督を引き受けることに。普通の監督はインカムで指示を出すんですが、僕は何もできない。やることは雰囲気作り(笑い)」

―総監督を引き受けた理由は?

 「現役レーサーが他業種に携わることで、ボートレースとの架け橋、宣伝や広告になればと。同じモータースポーツ、エンターテインメントですしね。僕は誇りを持ってレーサーをしていますし、ボートを知ってほしい。バイク好きの人が『今度ボートに行きます』なんて言ってくれて」

―8耐を経験して。

 「ほかの世界の人と話をして、いい刺激になり、勉強することが本当に多かった。ライダーもボートレーサーも、バックアップしてくれる人が大勢いる。ライダーを走らせる側に立てたことで、いつも自分が走っていることが当たり前ではないと実感して、みんなに感謝の気持ちになりました」

―では仕事、ボートの話を。7月の若松SGオーシャンカップ、平和島G1、8月のまるがめSGメモリアルで優勝。獲得賞金1位で気持ちに余裕は?

 「いや、取ったのはもう結局、過去なので。1走1走、結果を求めていかないと。グランプリの意識は何もない。いつも通り。自分のやるべきことをしっかりやって、結果が出れば。(年末を)考えてはいるんですよ。ちゃんと。でも、グランプリばかり意識しすぎると空回りして駄目なので」

―リズムは上がっている?

 「うーん…、乗るリズムとかの話ではなくて。昨年、一昨年と夏が駄目だったけど、1年かけて少しずつ、自分の思うペラ調整に当たりが出たのがうれしい。自信になった。5月ぐらいから良くなっています」

―周年は2015年に優勝。今回もV候補の筆頭。

 「59周年以降、桐生ではG1どころか一般戦でも優勝がない。地元だから事故は起こせない中で勝たなきゃいけない。常に頑張る気でいるけど、エンジンが出ないんだよなぁ…。お盆開催で駄目な調整の症状を体に覚えさせたので、同じ失敗はしづらいのかなと思う」

―最後に周年の抱負、PRを。

 「ボチボチ、周年を取りたいですね。走る以上やっぱり、見ていて魅力のあるレーサーになりたいと思っています。危ないのは駄目ですが、速ければかっこいいし、前を走ればタイムも出したい。僕を見に来てもらいたい。スポーツ、遊び、レジャーとしても、色んな世代が夜のレースを楽しんでもらえたら。一大イベント、支部一丸となって盛り上げられるように頑張ります!」(聞き手・佐々木 伸)

◆毒島 誠(ぶすじま・まこと)1984年1月8日生まれ、34歳。群馬県出身。03年5月、92期生として桐生一般戦でデビューし、同年7月の多摩川一般戦で初勝利。同期には安達裕樹、松村敏、大峯豊らがいる。初優勝は06年9月の鳴門一般戦。G1競走は通算7V。桐生周年・G1赤城雷神杯は15年に優勝している。SG競走は通算4V。目下、7月・若松オーシャンカップ、8月・まるがめメモリアルを連覇中。通算46V。162センチ、血液型B。

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