ボートレース徳山G1【徳山クラウン争奪戦 開設65周年記念競走】原田と大峯が生きる伝説の今村豊に下克上

スポーツ報知
徳山クラウンに向けて熱く、楽しく語った山口支部の次世代を担う原田篤志(写真左)と大峯豊

―地元のビッグレース、徳山クラウンに向けての意気込みを語っていただきたいと思います。

 原田篤志、大峯豊「よろしくお願いします」

―山口支部からは今村豊選手、谷村一哉選手らも出場。白井英治選手と寺田祥選手がF休みなのは残念です。

 原田「(8月のメモリアルで)英治さんがFを切ったのは知っていましたが、まさか寺田さんもとはびっくりしました」

 大峯「寺田さんのFは15年ぶりですからね」

―大峯選手といえば、ボートレーサーを目指したのは、お父さんの影響と聞きました。

 大峯「小さいころから『おまえはボートしかない』って言われてました」

 原田「豊という名前も今村豊さんから取ったくらいですからね」

 大峯「妹の明菜は、中森明菜からです(笑)」

―今村豊さんは、どのような方ですか?

 原田「すごい人。初めて一緒のレースになった時には『オイ、オイ』って名前で呼んでもらえず、『おまえやっとけって』みたいな感じで。周りから聞くと『認めんと絶対に名前で呼んでくれないって』。それがA1級になって『原田』、記念に行ってから『アツシ』って呼んでもらえるように。その時、やっと認められたんだなって」

 大峯「わかります」

 原田「ある日、今村さんにデビューしてから付けている成績表を見せてもらったんです。これがすごい。デビュー戦で1着。優出までされて3等。えげつない成績でした」

 大峯「野球で言ったらベーブ・ルース級。誰もマネが出来ない」

 原田「今村さんて神様なんだなと思いました」

 大峯「早く辞めないかな(笑)っていうくらいすごい存在です。でも信じられませんよね。今村さんと一緒に走るなんて」

 原田「そんな今村さんを相手に、ゆっくんは…」

 大峯「何かしたっけ?」

 原田「僕はまだ記念を取っていませんけど、ゆっくんは早い段階で記念を取っていますからね。10年の中国地区選手権」

 大峯「あ~(笑)あの時の地区選の話ですか?」

 原田「予選で4号艇だったゆっくんはピット離れで遅れて、1号艇の今村さんのインを奪って逃げてますから(笑)」

 大峯「それは勝負じゃけん(笑)。レースは真剣勝負だから」

 原田「ずいぶん前のことだけど、あれは絶対に忘れません」

 大峯「周りはいろいろと思うことがあったかも知れませんが、今村さんはそのことについて何も言わなかった」

 原田「記念の予選では1号艇が1回しか回ってこない。(大峯)豊が(今村)豊を狩るって(笑)。その大会で優勝も出来た。リスペクトしています。今回のクラウンは、今村さんを倒すチャンスだと思います」

 大峯「俺はやらんよ(笑)」

 原田「この記事の締めは、打倒今村さんって感じでお願いします。英治さんと寺田さんがいないのはさみしいけど、僕らにはチャンス」

 大峯「へぇー、俺が主役って思ってた(笑)。いやいや、2軍が、伏兵が頑張るって感じでお願いしまーす(笑)」

 原田「今村さんがグラチャンの時に言ったように、タイトルは地元から出すわけにはいかん。一致団結して山口県からタイトルは出さない」

 大峯「出さない! アツシさん、クラウンが終わったらおいしいビール飲みましょう。美酒といきましょうよ!」(構成・長谷昭範)

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