ボートレース三国「G1北陸艇王決戦 開設65周年記念」下出ブレイクの時

スポーツ報知
伸び型レーサーの下出。G1でも台風の目になりそうだ

 北陸のエース・今垣の後を継ぐのは、この男かもしれない。「とにかく伸びを求めたい。そして、今垣さんのような質のいいスタートを決めたい」と下出。同じグループの偉大な先輩を手本として、自分らしいスタイルを模索している。

 2017年前期からA1を4期連続でキープするなど、地力も着実にアップしている。今年4月の住之江・太閤賞ではG1初優出(6着)も果たした。

 だが、本人は目先の成績よりも、自身のレベルアップに重きをおいている。「たとえば得点率トップを逃したとしても、伸びを求めたい。結果としてA1になれなくても仕方がない」。10月末はA1勝負駆けだったが、期末の鳴門G1、住之江・高松宮記念も伸びを求めて攻め続けた。

 特に、高松宮記念では73号機を節イチの伸びに仕上げた。「足は太閤賞の時よりいいですよ」と自信満々。最終日には5コースからイン瓜生を鮮やかにまくり差した。73号機はその後、落合直子、山本兼士が使用。いずれも「伸びはエグイ」とコメント。隠れエース機に成長した。

 「新しいフライホイールになって、思うように伸びがつかない」と話していたが、住之江でそれも払拭した。スタート展示からボートをしゃくるなど、今垣譲りの闘志もある。今年最後のG1の舞台は地元・三国。一気にブレイクしても驚かない。(邦)

 ◆下出 卓矢(しもで・たくや)1986年11月11日生まれ。32歳。石川県出身。99期。06年11月、三国でデビュー。13年10月、芦屋で初優勝。以来、44優出7V。同期には茅原悠紀、坂元浩仁、水摩敦らがいる。168センチ。血液型B。

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