藤木裕が地元・京都で優勝…向日町競輪「平安賞」

スポーツ報知
地元記念初Vの藤木裕を仲間が胴上げ

 強い藤木が復活! 向日町競輪の開設68周年記念「平安賞」(G3)は25日、第12Rで決勝が行われた。先行した三谷竜生の番手から抜け出した山田久徳を追った藤木裕(34)=京都・89期=が直線で伸びて優勝。5月の取手F1以来今年2度目、記念は2013年3月の武雄以来5年6か月ぶり3回目の美酒を浴びた。2着は村上博幸、3着は岩津裕介。

 近畿カルテットが鉄壁のスクラムで勝ち取ったVだ。正攻法の三谷を赤板前に清水が抑えると、金子が打鐘(残り1周半)前で飛び出す。それを三谷が強引に叩いて主導権。最終2コーナーで三谷後位から山田が抜け出すと、同時に仕掛けた清水を藤木がしっかり止め、返す刀で直線で鋭く伸びて村上が続いた。岩津は清水の勢いに乗ったが及ばなかった。

 苦笑いしながら「憎らしいほど強くなった」と村上にたたえられた藤木は「ラインのおかげ。特に地元のリーダー・村上さんに前へ回してもらえて感謝している」と感激の涙。「ヘルニアで2年ぐらい練習ができなくて成績が下がり、気持ちも腐っていた。しかし、首が動くようになり、もう一度の気持ちが湧いた。そのきっかけになった山田君の存在も大きい」と苦しかった日々を振り返った。

 次走は10月1日からの豊橋F1になる藤木。「地元でつかんだ今回の優勝は、強くなる過程での前回の記念Vとは意味が大きく違う」と締めくくり、再びG戦線で暴れることを誓っていた。

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