苦労人・中本が記念初決勝進出 高松競輪G3・3日目

スポーツ報知
大ケガを乗り越えて記念初決勝に進んだ中本匠栄

 高松競輪の開設68周年記念「玉藻杯争覇戦」は、3日目の2日に準決勝が行われ、第11Rでは昨年の最優秀新人・山崎賢人(26)=長崎=が突っ張り先行。マークの園田匠(37)=福岡=に差され2着となったが、3着に3番手の中本匠栄(しょうえい・31)=熊本=が続き、九州ラインで上位を独占した。

 中本は2010年のデビュー以来、10年目にして初の記念決勝進出。G3初参戦だった14年9月の青森で落車し、頸椎(けいつい)を損傷。選手生命に関わるような大ケガを負ったが、そこからコツコツ努力を積み重ねて結果を出した。

 レース後は、中本の苦労を知っている同期の稲毛健太(和歌山)や、利根正明(大分)らが次々に祝福。中本は「きょうは山崎君のおかげ。直前に練習がしっかりできたのもあるが、シューズを元に戻して違和感なく踏めているのも大きい」と手応えも上々。任されれば前でも戦える自在性もあり、九州地区での存在感も徐々に増している。来月には自身初のビッグレース、G2「ウィナーズカップ」(大垣、3月21~24日)も控えているだけに、3日の決勝でも大いにアピールしたいところだ。

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