競輪のアイドルユニット「スピーチーズ」最後のお別れライブ

スポーツ報知
活動休止したスピーチーズとスペシャルゲスト(左から久明千恵、北見直美、櫻庭ヨウ)

 ありがとう! スピーチーズ。山口県防府競輪最終日の17日をもって活動休止を宣言していた、競輪のアイドルユニット「スピーチーズ」が、最後のお別れライブを行った。2009年結成以来、丸10年。競輪界の発展、ファンとの交流に務めた。会場には最後の歌声、ダンスを耳に、目に、焼きつけたいファンが集結し、ラストコールを行った。

 北見直美、久明千恵、櫻庭ヨウの3人が最後のステージに立った。絶対に泣かないぞ。そんな思いを心に秘めた。でも、歌っている最中に声を詰まらせるシーンも。さみしい、つらいの思いがこみ上げていた。ラストの曲、大トリは3人の“持ち歌”とも言える、「Let’s Go Together!」を力いっぱい歌い上げ、やりきった。

 ライブ後、MCの吉田鮎香さんとのトーク。リーダーの北見直美は「笑顔になりすぎて、のどが乾燥している。えっ何か違うな。歌っている途中で泣いてしまいました」。久明は「ダンスもやっていなかった私に、踊っているときみんなが声をかけてくれて、とってもうれしくて…」声にならず、北見が「頑張れ」と声をかける場面も。そして櫻庭は「1年間は短かった。全国をまわれてファンに支えられてきました。ひとりで生きていけない? ではなくて、人って支えられて過ごしていることを実感しました。でも卒業はまだ実感していません」。

 スペシャルゲストとして吉岡稔真さん、山口幸二さん、日本競輪選手会山口支部・鈴木啓一支部長が、「お疲れさん」とねぎらいの花束を手渡すと、3人はまたうるうる、涙。最後はファンが一斉に紙テープを投げ入れ、感極まった。

 最後に北見が「2年目でリーダーとして不安があったけど、楽しく過ごせました。先輩たちが築いてくれたことを感謝。そして近くで応援して、たくさんの愛をくれてありがとう」と時折、涙ぐみながらあいさつし、最後は笑顔で別れを告げた。

 スピーチーズは、吉野なぎさ、川上えり、青山りょうの3人組として2009年4月に結成。競輪専門チャンネルのキャンペーンユニットとして活動を開始。競輪場内でミニライブ、ファンとの交流で親しみ、プレゼンターを務め、競輪発展をPRした。13年11月には東京・表参道GROUNDで競輪場以外での初ライブを行い、15年12月には新宿BLAZEで「聖夜の打鐘(ジャン)グルベル」と題したライブを行った。また14年10月松戸で行われたオールガールズ開催では“スピーチーズカップ”と称して、当時のメンバーだった「なつみ」「しほみ」「かほ」の冠トーナメントも行われた。

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