【巨人】田中俊、8球粘り勝ちプロ初打点
スポーツ報知

◆日本生命セ・パ交流戦 オリックス3―2巨人(3日・京セラドーム大阪)
粘り勝ちだった。田中俊の打球が左前へ抜ける。「コンパクトに逆方向をイメージしながらなんとか粘れていたので、どちらかというと甘い球を、逆らわずに打てました」。1―1の5回2死二塁。田嶋に3球で追い込まれるもファウルで食らいつき、最後は8球目の外角の146キロを流し打ちした。外野前進シフトも関係なく、二塁走者の吉川尚が俊足を飛ばして生還。プロ初打点となる一時勝ち越しの一打に「尚輝がいい走塁をしてくれたおかげです」と感謝した。
2日間で猛アピールに成功した。2日のオリックス戦(京セラD)に「2番・二塁」でプロ初スタメン。3回に三塁打を放つなど3打数2安打に加え、3四球を選んで中軸につなげた。「続けないと意味がないと思っていました。『今日のほうが大事なチャンス』、そう思って試合に臨みました」。1点を追う9回1死二塁では見逃し三振に倒れるなど、満点回答とはいかなかったが、きっちり起用に応えた。
二塁には吉川尚がいるが、田中俊は一塁や三塁もこなせるほか、外野も特訓中だ。次は本拠地6連戦。DHは使えないが、ベンチにとってはうれしい悩みが増えた。