【巨人】菅野、強力西武打線に5回5失点「教訓を今後にいかしていかないと」

スポーツ報知
5回を投げ終えた菅野(右)は、高橋監督の前をうなだれてベンチへ戻る(カメラ・橋口 真)

◆日本生命セ・パ交流戦 巨人4―5西武(8日・東京ドーム)

 直球をはじき返された。菅野は粘ろうと全力で立ち向かったが、好調の西武打線がこれを上回った。0―4の5回2死一、二塁。炭谷に外角の146キロをライナーで中前に運ばれ、5点目を献上。その裏の攻撃で代打を送られ、今季自己最短の5回、91球5失点(自責点4)で4敗目を喫した。

 「狙っている球に対しての仕留める確率が高いなと思いますし、共通しているのはみんな振れているなと思いました。ただ、どんな相手でも僕は抑えないといけない立場ですし、こういうふうに負けるというのは僕の責任だと思います」

 パ・リーグ首位の西武は12球団トップのチーム打率2割7分9厘。昨年、自身が獲得した沢村賞を争った菊池とのエース対決に強い気持ちで臨んだが、出ばなをくじかれた。試合開始直後の初回、1番・秋山に先頭打者本塁打。2ボールから外角高めの直球を逆方向の左翼席まで運ばれた。

 「先頭打者に本塁打を打たれるというのは、なかなかチームが試合に入っていきづらい展開にしてしまった感じもあると思います」

 3回は2死一、三塁から浅村、山川に連続適時打を浴びた。4回は1死一塁から金子侑の三ゴロをマギーがファンブル。これまで何度も味方の守備のミスを救ってきたが、2死一、二塁から秋山の右翼線適時二塁打で4点目を失った。最後は内角高めに食い込む変化球。難しい球を一振りでフェアゾーンに入れる技術の高さを見せつけられた。

 「自分個人としても悔しいですし、チームを勝たせることができなかった」

 菅野は昨年の交流戦でも西武と対戦。敵地・メットライフDで6回5失点してチームは敗れ、11連敗となった。今回はセ・リーグ最下位の中日と0・5ゲーム差の5位という状況で迎えた一戦。由伸監督は「決して悪いとは。球自体は普段と変わらないかなと見ていた」と振り返った。試合後、菅野は結果をしっかり受け止めて前を向いた。

 「しっかり今日の教訓を今後に生かしていかないといけないと思います」

 試合前までセ・リーグトップの防御率1・99の絶対エースでも、打たれることはある。この悔しさを次への糧にする決意を示した。(片岡 優帆)

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