【巨人】得点圏男・亀井、弾丸ライナーで今季2度目の2戦連発

スポーツ報知
3回1死二塁、右越えに6号2ランを放った亀井(投手・武田=カメラ・相川 和寛)

◆日本生命セ・パ交流戦 ソフトバンク2―8巨人(12日・福岡ヤフオクドーム)

 弾丸ライナーが右翼席最前列へ突き刺さると、スタンドはどよめき、レフトスタンドに陣取る博多のG党は大きく沸いた。4点リードの3回1死二塁。亀井が3ボールから真ん中に入ってきた武田のスライダーを完璧に仕留め、6号2ランを放った。「自分のスイングで打つことができました。(手応えは)良かったです」。今季2度目の2戦連発。序盤から先発・山口俊を援護した。

 先制点のアシストをしたのも亀井だった。両チーム無得点の2回。4番・岡本、5番・阿部がともに相手の失策で出塁し、無死一、二塁で打席へ。すると右前安打で満塁を演出し、小林の走者一掃の3点二塁打を呼び込んだ。今季16度目のマルチ安打を記録するなど、セ・リーグトップの得点圏打率4割7分8厘を誇る男が打線を活性化させた。

 プロ14年目の今季は開幕1軍こそ逃したが、4月上旬から1軍に合流すると、ここまで50試合で打率3割1分9厘、27打点と打線に欠かせない存在となっている。それでも1軍の野手では39歳の阿部に次いで、35歳と2番目の年長者の自分がスタメンに名を連ねる現状については「チームにとって、自分が出続けることはよくないと思う」と胸の内を明かす。

 覇権奪回には若い選手の台頭がチームにとって必要不可欠―。それでも、起用されたらしっかりと結果を残す。6回の守備では福田の放った左翼線への打球のクッションボールを素早く処理し、二塁へノーバウンド送球でタッチアウトにするなど、攻守で奮闘した。「(今日の1勝は)明日につながると思う」と亀井。頼もしいベテランの存在は、やっぱり今のチームに欠かすことができない。(後藤 亮太)

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