【巨人】岡本、9試合ぶり11号&4戦連続マルチ「次はチームが勝てる一打を」

スポーツ報知
4回1死、左越え11号ソロを放つ岡本(カメラ・中島 傑)

◆日本生命セ・パ交流戦 ソフトバンク4―2巨人(13日・福岡ヤフオクドーム)

 すさまじい破壊音を響かせた打球は、G党で埋まる左翼席中段へ一直線に飛び込んだ。ダイヤモンドを1周し、三塁ベンチで仲間とハイタッチを交わすと、岡本は頬を緩めた。1点を追う4回1死。ここまでチームは摂津の前に無安打に封じられていたが、カウント1―1から甘く入ってきた141キロ直球を打ち砕き、11号同点ソロを放った。「とにかく塁に出ようと思っていました。しっかりと振り切ることができました」。4番の9戦ぶりの一発で、試合を振り出しに戻した。

 この試合で2日のオリックス戦(京セラD)で初めて第89代4番に座ってから10戦目となったが、無安打はわずか2試合と、しっかりと結果を残している。すでに風格すら漂う若き主砲だが、心に中には常に危機感があるという。

 「まだまだ自分のことをレギュラーだなんて思っていないです。打てなくなったらすぐに打てる人と代えられると思っているので、しっかり結果を残さないといけない」

 だからこそ、打席の中では積極的な姿勢を貫く。今季4年目でレギュラーをつかんでから初の交流戦ということもあり、1軍では対戦するのは初めての投手ばかりだが「(打席の中で)受けないように、自分からいく」と自分に言い聞かせる。この日の1打席目も1ボールから積極的に振りファウルとなったが、追い込まれてからも2球ファウルで粘り、最後は8球目に四球で出塁するなど、相手にとっては嫌な打者にもなっている。

 2点ビハインドの8回2死二塁では加治屋から中前安打を放ち、二塁走者・坂本勇は惜しくも本塁でタッチアウトとなったが、4戦連続マルチで打率は3割3分9厘まで上昇した。それでもチームは接戦を落とし、連勝は3で止まった。「負けたら意味がないです。次はチームが勝てる一打を打てるように」と雪辱を誓った。(後藤 亮太)

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