【巨人】岡本、大迫になる! ナインが証言“半端ない”逸話 指揮官「相手に嫌がられる存在に」

スポーツ報知
室内の打撃練習で快音を響かせる岡本(カメラ・中島 傑)

 巨人の岡本和真内野手(21)が20日、高橋監督から「大迫化」指令を受けた。19日のロシアW杯初戦・コロンビア戦で決勝弾をたたき込んだストライカーを引き合いに、「岡本も、相手に嫌がられる存在になってほしい」と指揮官。すでにその片りんは見せつつあるようで、阿部らナインが、岡本の“半端ない”潜在能力を証言した。

 視線の先で一心不乱にバットを振る岡本に、由伸監督は日本のエースストライカーを重ね合わせていたのかもしれない。コロンビア戦で決勝ゴールを決めた、大迫のような働きを求めるとするなら―。「岡本かな。菅野や坂本勇は、野球界ではもうそういう存在だろうから。岡本も、相手に嫌がられる存在になってほしい」。そう笑みを浮かべた。

 岡本は、交流戦途中から第89代4番としてデビューした。現在、打率3割3分2厘、12本塁打、43打点。数字を見ても実力の高さは明らかだが、周囲の評価も抜群だ。第72代4番として長らくチームを引っ張ってきた阿部は「ふくらはぎとか、足の太さが半端じゃない。体が強いから試合に出続けることができる」と、屈強なフィジカルを絶賛。打線の顔ともいえる4番にとって、グラウンドに立ち続けることは基本であり、最も重要な部分だろう。

 心技体全てが“半端ない”レベルにある。連日、打撃練習の際に岡本にボールを投げ込んでいる朝井打撃投手は「こっちが投げミスをしたと思っても、和真は平然と真芯で打ち返してくる。しかもフルスイングで」とテクニックに驚がく。そして亀井は「技術を試合でしっかり出せる精神力がすごい。打てなくても(心が)折れない。へこまないし、動じない。年でいえば、まだ大学4年なのに」と、メンタルの強さを証言した。

 20、21日は全体練習を行い、22日のヤクルト戦(東京D)からリーグ戦が再開する。岡本は、肝心のコロンビア戦については「見ていないです…」と頭をかきつつ、「監督の期待に応えられるように頑張ります」と背筋を伸ばした。4番もストライカーも、求められるのは決定力の高さ。“半端ない”一撃で、相手に悲鳴を上げさせる。(尾形 圭亮)

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