【巨人】田中俊、二塁先発に応えた「しっかりはじき返すことができました」
スポーツ報知

◆中日4x―3巨人(29日・ナゴヤドーム)
乾いた打球音を響かせ、痛烈なライナーが左中間を真っ二つに割った。三塁ベースに滑り込んだ田中俊は、立ち上がると同時に何度も両手をたたいた。1点を追う6回2死一、二塁。吉見の初球、真ん中に甘く入ってきたフォークを捉え、一時は逆転となる2点三塁打を放った。「『1点でも(返したい)』という気持ちで積極的にいきました。しっかりはじき返すことができました」と振り返った。
4戦ぶりの2番でのスタメン起用に応えた。打線は6回2死まで今季初対戦の吉見の前にわずか1安打だったが、2死から9番・山口俊が右中間へ二塁打を放つと、続く坂本勇は四球で好機を拡大。この日最初のチャンスだったが「ベンチからもどんどんいっていいと言われていた。チャンスだったので積極的にいきました」。これでリーグ戦再開後からスタメン起用された4戦中、3戦で安打をマークするなど、存在感は日に日に増している。
しかし、チームはサヨナラ負けを喫し、5連敗となった。試合後は開口一番に「負けたら意味がないです」と悔しさをにじませた背番号63。次こそ勝利につながる一打を決める。(後藤 亮太)