【巨人】ガルシアを初攻略…初回から陽、中井が連続適時打
スポーツ報知

◆中日2―5巨人(30日・ナゴヤドーム)
主将の粘りが、天敵攻略への糸口となった。初回先頭。試合前まで2戦2敗、計15イニングでわずか1得点に封じられていたガルシアとの3度目の対戦を前に、坂本勇は「強引にならずにコンパクトに振っていく」と意識付けを徹底していた。
3球で2ストライクに追い込まれたが、その後3球ファウルで粘り、最後は9球目で四球を選んだ。続く田中俊は犠打で得点圏に走者を進めると、最後はマギーが左中間へ適時二塁打。これでリーグ戦再開から挙げた3勝はいずれも初回に勇人が出塁し、マギーが適時打でかえすパターンだ。助っ人は「いい試合ができた。これをきっかけに連勝していきたい」と胸を張った。
その直後も2死一、二塁から陽、中井の連続適時打が生まれ、初回のスコアボードには「3」が刻まれた。前日29日はサヨナラ負けで5連敗を喫していただけに、由伸監督は「昨日は最後ちょっと嫌な負け方をしたというところで、初回に先制できたんで、少し流れを変えることができた」とたたえた。
さらに初回から各打者が狙い球を絞って、ボールを見極めたことで相手左腕に3回までに98球を投げさせ、序盤でマウンドから引きずり降ろすことにも成功。2点リードの6回には2死一塁からマギーが2本目の適時二塁打を放つなど、打線は投手陣に効果的な援護点をプレゼントできた。攻守の歯車がかみ合い手にした1勝を、浮上へのきっかけにする。(後藤 亮太)