【巨人】7回上原の“新・勝利の方程式”で連敗止めた!僅差リードは51日ぶり登板

2018年7月1日5時55分  スポーツ報知
  • 3者凡退に抑えた上原(左)は、大城の胸を叩いてベンチに引き揚げる(カメラ・矢口 亨)
  • 8回から登板した沢村(カメラ・矢口 亨)

 ◆中日2―5巨人(30日・ナゴヤドーム)

 巨人は“新・勝利の方程式”が機能し、連敗を5で止めた。前夜に救援を失敗した守護神・カミネロが不振で2軍降格となる中、7回を上原、8回を沢村、9回を“代魔神”マシソンが完璧なリリーフ。マシソンは今季初セーブを挙げた。先発・内海は6回2失点で2勝目。打線も天敵ガルシアを“3度目の正直”で攻略するなど、投打の歯車がかみ合った。巨人は143試合のうち、過半数の72試合を消化。借金5での折り返しとなったが、新しい“方程式”で巻き返す。

 一体感を生み出す、上原の“儀式”だった。7回を簡単に3人で片付けると、真っ先に捕手・大城に駆け寄り、胸をポンと叩いて感謝を示した。「ゼロに抑えられたんでね。どういう状況でも抑えないと信用、信頼を取り戻せない」。全員が引き揚げてくるまでベンチ前で待ち構え、丁寧なハイタッチで迎え入れた。

 救世主に指名された。カミネロが29日に、2点リードした9回にセーブ失敗。首脳陣は勝利の方程式再編に着手し、カミネロの登録抹消を決断。沢村を8回に、“代魔神”にはマシソンとこれまでの持ち場から1回ずつ後ろにずらし、空いた7回には、上原を据えた。

 僅差のリードを守りきるための登板は、5月10日の阪神戦(東京D)以来。まずはビシエドをスプリットで、続く平田は直球で共に遊ゴロで片付けると、最後は高橋を136キロの外角低め直球で見逃し三振に斬った。1軍にいながら、キャンプさながらの走り込みやブルペンでの投げ込みなどを、実戦登板より優先させてもらった時期もある。「わがまま言わせてもらったんで、結果で返していくしかない」と力を込めた。

 愛するチームを思う気持ちは強い。29日の試合前。中日の2年目右腕・藤嶋があいさつに訪れた。上原に憧れ、フォームも参考にするという若武者から矢継ぎ早に受けた質問に答え、宝刀スプリットの握りを披露するなど、交流を楽しんだ。だがその際、球団関係者にこうつぶやいたという。

 「うちの若い子は聞きに来てくれへんからね」

 球団の垣根を越えて技術を吸収しようとする貪欲さを見せた藤嶋に、自軍の若手は消極的に映ったことだろう。それは坂本勇や菅野がずっと言い続けてきたことでもある。常勝軍団に戻るため、上原はいつでも門戸を開いて待っている。

 背番号11が作った流れに、後続も乗った。8回は前夜、緊急登板の末にサヨナラ打を許した沢村がリベンジの3人斬り。「やられたらやり返さないといけない」と気を吐けば、9回もマシソンがピシャリと締めて今季初セーブ。「(抑えの役割は)試合前に言われた。自分にとっては8回も9回も同じ。重圧を感じることはない」と頼もしい。

 新方程式のパーフェクトリレーで、連敗を5で止めた。高橋監督は「リードした試合はこういう形で勝っていかないと上に行けない。今後(勝ちパターンは)こういう形で、というところではいいスタートだね」と目尻を下げた。バトンを受けたら、リードは絶対守りきる。接戦を拾って、浮上の道を切り開く。(西村 茂展)

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