【巨人】ドラ1鍬原、プロ2勝目へ「3倍投げ込み」成果発揮する

巨人は3日から前半戦を締めくくるDeNA、広島、ヤクルトとの9連戦に臨む。ドラフト1位、鍬原(くわはら)拓也投手(22)は2日、プロ2勝目をかけて先発する3日のDeNA戦(東京D)で「3倍投げ込み」の成果を発揮する決意を示した。岡本和真内野手(22)は現在、23打席連続無安打と当たりが止まっているが「残り9試合でしっかり打って、勝って折り返す」ときっぱり。担当記者が第89代4番の“ラストスパート”を占った。
これまで鍬原のブルペン入りは登板2日前の1度だったが、今回は中6日では異例とも言える3度のブルペンで制球を猛特訓。四球から本塁打を浴びる失点パターンの改善に着手した。
「何か変えないといけないなと。今までと同じことをやっていたら意味がないと思ってシーズン中では初めて3日連続ブルペンに入りました。(スタッフに)打席に立ってもらってストライクゾーンに投げることをひたすらやりました」
前回6月26日の広島戦(マツダ)は大事なカード初戦を託されるも、3回途中4安打7失点で2敗目。初回3四死球から松山に満塁本塁打を浴びた。四球から長打を浴びることが多いため、チームに帯同して練習した同29日からの中日3連戦(ナゴヤD)中にブルペンで3連投。85球、50球、45球と投げる中で、実戦の走者を想定し、セットポジションのバランスも確認した。
「変化球でストライクが入らなくて悪い方にいっていた。ファームでやってきたことを思い出そう、と思って投げました。直球でファウルを取って、早いカウントで追い込んで打ち取れるようにしたいです」
ここまで4登板で1勝2敗、防御率7・78。19回2/3で12四球ながら、28奪三振をマークし、奪三振率(1試合9回換算の三振数)は12・8と高い。制球力が向上すれば、独特の軌道で落ちるシンカーを最大限生かすことができるはずだ。
この日はG球場でダッシュなどで調整した。大事な9連戦初戦という点については「それを意識している場合じゃない。チームが勝てる投球をしたいです」。待望の本拠地初勝利へ。やってきたことを信じて腕を振る。(片岡 優帆)