【巨人】岡本、23打席無安打に「こういう時期もある」

スポーツ報知
岡本

 4番のハートは強く、たくましかった。現在、23打席連続無安打。6月26日の広島戦(マツダ)第2打席で左翼ポール際に14号ソロをたたき込んだ後は、本塁打どころか安打も出ていない。だが、岡本は下を向かない。

 「ヒットは出ていませんけど、技術面がどう、ということはないです。一年間やっていれば、こういう打てない時期もある。そういうことも、こうやって試合に出続けなければ経験できないことだし、むしろ今の時期にそれが出てよかったと思います」

 ここまで全73試合にスタメン出場して打率3割6厘、14本塁打、45打点。立派な数字を残しているから落ち込む要素などないのは当たり前かもしれないが、まだプロ4年目とはとても思えない。6月上旬から4番を務める22歳を見守る先輩ナインたちも「あいつは何試合か打てなくても全然へこまないからすごい」と口をそろえている。その強靱(きょうじん)な精神力を垣間見た気がした。悪い部分は出し切った。シーズンの勝負どころではちゃんと打つから見てろ。そう言っているようだった。

 3日のDeNA戦から9連戦が始まる。前半戦のヤマ場だ。昨季はそこを7勝2敗で戦い抜いたが、輝きを放ったのが坂本勇だ。9戦39打数17安打の打率4割3分6厘。無安打は1試合もなかった。もちろん投打がかみ合っての結果ではあるが、背番号6が核になっていたことは間違いない。現在、借金4。勝率5割以上で後半戦を迎えるためには、7勝2敗以上が条件になる。簡単ではないが、今年は背番号25に期待せずにはいられない。

 1日の中日戦(ナゴヤD)では、中堅フェンス手前への大飛球があった。「ちょっとこすった感じでしたね」と苦笑いで振り返ったが、手応えは悪くなかったのだろう。「残り9試合でしっかり打って、勝って折り返せるようにします」と続けた。前半戦ラストとなる勝負の9連戦。派手に、豪快に沈黙を破ってくるはずだ。(巨人野手担当・尾形 圭亮)

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