【巨人】坂本勇、同点弾「一振りで仕留められてよかった」 西野ジャパンの活躍に刺激

スポーツ報知
6回2死二塁、坂本勇が2ランを放ち笑顔でタッチを交わす(カメラ・矢口 亨)

◆巨人6―5DeNA(3日・東京ドーム)

 高々と舞い上がった打球は、大歓声に後押しされるように右翼席最前列へ吸い込まれた。オレンジのタオルがスタンドで揺れる中ベースを一周すると、坂本勇は笑みを浮かべた。「一振りで仕留められてよかった」。2点を追う6回2死二塁。バリオスのフォークをすくい上げ、自身8試合ぶりの11号2ランで試合を振り出しに戻した。

 窮地を救った。バリオスとは今季初対決。試合前のミーティングでは「投球テンポの速い投手なので、打席の中で立ち遅れないように」と指示が飛んでいたが、5回まではパーフェクト投球を許す苦しい展開だった。6回。大城のチーム初安打からチャンスを作り、巡ってきた第3打席。「卓三(大城)が出て、ダイさん(陽)が送って、いい流れでいけた」。百戦錬磨の主将が、黙りっぱなしのはずがなかった。

 世界の舞台で激戦を繰り広げた“仲間”に刺激を受けた。サッカーW杯決勝トーナメント1回戦、日本対ベルギーのハイライトをチェック。「世界ランキング3位の相手に、終盤までリードで試合を進める展開を見せたというのは、同じプロとして本当にすごい。勇気や希望を与えてくれた」。侍ジャパンの一員として日の丸を背負って戦うプレッシャーが分かるからこそ、世界の舞台で力を示したイレブンに拍手を送った。

 前半戦ラストとなる9連戦を白星スタートした。7勝2敗以上で戦い抜けば、勝率5割復帰。この日の2ランで51打点とし、今季の目標に掲げる「100打点」へも折り返した。勝負の夏場。今度は坂本勇が、セ界を熱くする。(後藤 亮太)

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