【巨人】柿沢と契約解除…坂本勇らの野球用具１１０点盗み売却

　巨人は７日、柿沢貴裕外野手（２３）が同僚選手の野球用具を盗み出し、売却していたとして契約を解除したと発表した。

　球団によると柿沢は、今年５月上旬から６月下旬にかけて計１２回にわたり、ジャイアンツ球場内のロッカー室から阿部、坂本勇らのバット約４０点、菅野、岡本らのグラブ約２０点、マギー、亀井、畠らのユニホーム約３０点など計約１１０点盗み、中古ブランド品買い取り専門店に売却して約１００万円を受け取っていたという。

　６月下旬、ある選手のユニホームがインターネットのオークションに出品されていたことに他の選手が気付いて発覚。これは柿沢本人が出品したわけではなかったが、球団の調査でロッカー室内の防犯カメラに柿沢の姿が映っていたため、７月上旬に本人に事情を聞いたところ、関与を認めた。

　球団の聴取に、消費者金融に借金するなど生活に困窮していたと動機を説明。「仲間だと思って一緒にやってきた選手を裏切ってしまい、申し訳ありませんでした」と話したという。

　球団は「支配下選手がこのような不正を行ったことについて遺憾に思います」とコメント。今後の対応策として私生活面での不安、問題を相談できる窓口の設置などを検討するという。

　◆柿沢　貴裕（かきざわ・たかひろ）１９９４年７月３０日、鹿児島県生まれ。２３歳。神村学園高から１２年ドラフト６位で楽天入団。１４年に育成契約を結び直すが、１６年に再び支配下入り。同年１２月、小山雄輝とのトレードで巨人入りした。１７９センチ、８０キロ。右投左打。今季推定年俸は５００万円。