【巨人】岡本のBIG弾で今季初めて広島に勝ち越し

2018年7月9日6時0分  スポーツ報知
  • 4回2死一塁、岡本が右中間に15号2ランを放つ(捕手・会沢=カメラ・池内 雅彦)

 ◆巨人6―4広島(8日・東京ドーム)

 この一発を待っていた。巨人の4番・岡本が4―2の4回2死一塁、右中間へ6月26日以来となる15号2ランをたたき込んだ。その直前には、先月26日以来の先発だった吉川尚が左翼線へ逆転2点二塁打。9回、マシソンが2点差に詰め寄られた時には肝を冷やしたが、不振に苦しんでいた若手の活躍で、今季初めて広島に勝ち越した。4位に浮上し、9日からはヤクルトと前半戦ラスト3連戦に臨む。

 確かな感触を手に残し、打球は右中間席中段へ消えていった。岡本の完全復活を告げる強烈な一撃に、スタンドは歓声とどよめきが交錯した。1点を追う4回。吉川尚の2点二塁打などで逆転に成功し、なおも2死一塁。岡田の高め直球を逆らわずに振り抜き、15号2ランをぶち込んだ。「しっかり芯で捉えることができました。久々に打ててよかったです」。11試合ぶりのアーチは、6月30日に22歳の誕生日を迎えてから初本塁打にもなった。

 5日のDeNA戦の2打席目まで32打席連続無安打と苦しんだ。本塁打も6月26日の広島戦(マツダ)後、鳴りを潜めていた。今季レギュラーに定着してから初めて当たる大きな壁。「どうにかしないといけない気持ちは強かったですし、ずっと打てるわけではないと思っていたとしても、打てない時はしんどかった」。本音だった。

 乗り越えるため、原点に立ち返った。不振時の映像を見返すと「引っ張りにかかりすぎていたというのもあったし、ボール球に手を出していた」という。そこで試合前練習では日課となったロングティーで、軸足に体重を残し、体全体を使って大きくスイングすることを徹底した。

 その効果もあり、生まれたのが今季3本目となる右翼への一発。「打てなくてもずっと試合に出させてもらったので日々どうにかしようと。(感覚は)良くなってきているかなというか、なってほしい」とうなずいた。

広島の粘り強さ学ぶ メンタル面でもまた一つ、成長した。開幕から順調に成果が出たことで「どこかで油断している部分もあったのかもしれない」。無意識のうちに隙が生まれていたことを認めた。だからこそ「今までも大事にしていましたけど、さらに一試合、一試合を大事に、気を引き締めてやっていきたい」と話す。3回には左前安打を放ち、11戦ぶりの複数安打を記録。由伸監督も「今日の1本で、本人も吹っ切れる一打になってくれればいいと思う」とさらなる飛躍を期待した。

 4回は一気に5点を取って逆転に成功。1イニング5得点は、5月30日の日本ハム戦(東京D)の2回(8得点)以来だった。チームは今季初めて広島戦のカード勝ち越し。岡本は、2連覇中の王者の強さを体感している。「(打線の)終盤の粘り、簡単にアウトにならない部分は守っていてもしんどい。だから、そういうふうに自分も粘り強くやれたら」と強い覚悟を口にした。

 9日からは前半戦最後のヤクルト3連戦(静岡、神宮)に挑む。「(4番は)意識していないですけど、打てる限り頑張っていきます」。成長を続ける第89代4番は、まだまだアーチを量産してくれるはずだ。(後藤 亮太)

 ◆BIG打線

 今季の巨人は1イニング5得点以上のビッグイニングが4月だけで7度。5月16日ヤクルト戦(東京D)の4回にも7得点し「BIG(ビッグ・イニング・ジャイアンツ)打線」と命名。ちなみにビッグイニングは今季10度。

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