【巨人】3番・マギー、4番・岡本と初の連弾!草薙での一発でルース超え

スポーツ報知
7回、本塁打を放ったマギーを迎える(左から)坂本勇、1人おいて吉川尚、岡本(カメラ・矢口 亨)

◆ヤクルト5―8巨人(9日・静岡)

 快音が静岡にこだました。

 マギーは2点リードの7回2死一、三塁。風張の高めのカーブを見過ごさなかった。打球はヤクルト・ファンの待つ左翼スタンドへ一直線。8号3ランで一気に突き放した。6月27日の広島戦(マツダ)以来、11試合ぶりの一撃に「あの一振りで気持ちを楽にすることができた」と笑み。直後、岡本に一発が飛び出し、初連弾。ベンチはお祭り騒ぎだ。

 今年で36歳の大ベテラン。どんな時もガムシャラで勝利にしがみつく。この日の試合前練習。打撃練習でのファウルボールが右耳付近に直撃し、血が流れる“プチ事件”が起きた。周囲がざわつくなか、自身は「オッケーオッケー」と全く気にせず笑顔。痛みをものともせず、試合では安打を重ねた。

 先発は公私ともに仲のいいヤングマン。マウンドではタイミングよく声をかけ、バックから全力で援護。前回登板した1日の中日戦(ナゴヤD)でもタイムリーを放ち右腕の初勝利を支えた。第1打席で右前打。4日のDeNA戦(東京D)から6試合連続安打と好調で「自分のタイミングで打つことができている」。打率は2割9分と3割まであと一息だ。

 英雄を超えた。草薙球場は1934年に日米野球でベーブ・ルースがプレー。マギーは「知らなかった」と驚いた。ルースは沢村栄治相手に本塁打を打つことはできなかったが、背番号「33」は最高の一撃を披露。「草薙球場での野球成績は彼(ベーブ・ルース)に勝てたかな」とうれしそうにはにかみ、球場を後にした。(玉寄 穂波)

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