【巨人】マギー、メルセデス援護弾「楽に投げさせてあげたいと思っていた」
スポーツ報知

◆ヤクルト3―6巨人(10日・神宮)
迷いなく、振り抜いた。マギーは初球から、ヒッティング・ゾーンを広げて待っていた。1点リードの3回2死一塁。ブキャナンの見逃せばボールという高めのカットボールを捉えた。「(ブキャナンは)楽な相手じゃない。確かにボールだったかもしれないが、追い込まれて難しい状況になるよりは積極的に行こうと思っていた」。打球は右翼席へ飛び込む9号2ラン。2戦連発となる一撃で、試合の流れを手繰り寄せた。
若くして海を渡ってきた後輩に、大きな援護点をプレゼントした。先発マウンドには来日初登板となるメルセデス。「楽に投げさせてあげたいと思っていた。緊張もあっただろうけど、あの2点で落ち着けたなら良かった」。自身のメジャーデビューは、カブス時代の08年9月2日のアストロズ戦。代打で夢の舞台に立ったが、空振り三振に倒れた経験がある。当然、デビュー戦は緊張や力みが生まれると理解しているからこそ、飛び出した発言だった。
「自分のことを思い出したというわけではないけどね」と笑いながら「育成から、しかも外国人枠など、いろいろな制約がある中でここまで来て、いいプレーをするのは簡単なことではない。本当に素晴らしい」と素直にたたえた。助っ人陣を束ねる“兄貴”として、バットと言葉で、これからもけん引していく。(西村 茂展)