【巨人】初勝利のメルセデス「寮のみんなも祝福してくれました」後半戦も先発起用へ

スポーツ報知
マシソン(右)と話をするメルセデス

 巨人のクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(24)が11日、プロ初勝利から一夜明け、さらなる活躍へ決意を新たにした。

 9日に育成から支配下登録され、10日のヤクルト戦(神宮)でプロ初先発して5回無失点で白星。育成出身の投手がプロ初登板初先発で勝利を挙げるのは史上初という快挙を成し遂げた。チームメートから祝福され「もしまたチャンスをもらえるならしっかり準備したい」と飛躍を誓った。

 自然と表情が緩んだ。プロ初登板初勝利から一夜明け、メルセデスはナインから祝福された。上原からは「スーパースター!」と声をかけられ、照れくさそうに頭を下げた。「育成出身の投手が初登板初先発で勝つのが史上初めて、というのは昨日は知らなかったんです。今朝、新聞を読んで知りました。勝てたことに関しては昨日と変わらず、ハッピーな気分です」と素直な気持ちを表した。

 ドミニカ共和国で暮らす妻のカロリーナさんにスマホのアプリで電話し、勝利を報告した。友人や家族からも多くのメッセージが届き、勝利の実感が沸いてきたという。前日の試合後はジャイアンツ球場近くの球団寮に戻り、普段通りの寮の夕食を食べた。「特別なものは食べていないです。肉をたくさん食べました。寮のみんなも祝福してくれました」。同じ寮で生活する若手選手にとっても、大きな刺激になったようだ。

 ヤクルト打線に対し、5回88球無四球で無失点と好投した左腕について、首脳陣は球宴明けの後半戦も先発で起用する方針。外国人枠の問題もあり、メルセデスは一戦一戦が勝負だと思っているという。この日は神宮球場の1軍試合前練習に参加。ジョギングなどでたっぷり汗をかいた。

 「昨日の今日なので、まずはリカバリーに専念しました。次も頑張ります」

 ジャパニーズ・ドリームへ、この1勝で終わるつもりはない。気持ちを切り替えて、次戦に目を向けた。(片岡 優帆)

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