【巨人】山口俊、31歳バースデー白星「後半戦も頑張ります」

スポーツ報知
6回3失点で7勝目を挙げた山口俊

◆ヤクルト3―7巨人(11日・神宮)

 恐れずに攻めた。山口俊が力を振り絞った。6回、3点差に迫られなお2死二塁。青木を初球から2球連続内角直球で追い込み、最後は外角フォークで空振り三振に抑えた。自身3登板連続の中5日。「正直(体は)重かった。こんなことじゃいけないです」と反省したが、6回110球で8安打3失点の粘投。31歳の誕生日を勝利で飾った。

 捕手は今年初めてバッテリーを組む宇佐見。初回に34球を要して2失点した。3点リードとなった3回以降、「テンポを上げていこう」とバッテリーで確認。投球間隔を早めてリズムを取り戻した。気温30度超えの蒸し暑さの中、持ち前のスタミナを発揮した。

 ヤクルトとの前回対戦、6月23日(東京D)は9回1失点完投。この試合で青木の右膝付近に死球を当てた。翌24日、山口俊は練習前に青木のもとを訪れ「すみませんでした」と謝罪。すると、青木に「大丈夫。気にしなくていいよ」と背中を押された。大きな一言だった。「真剣勝負の中で、いい打者は内角を攻めないと抑えられないので」。単に内角に投げる=強気というわけではないが、この日も強い気持ちで腕を振った。

 前半戦は菅野とともに先発の軸として15登板で107イニング、5完投、7勝6敗。「後半戦も頑張ります」と逆転Vへフル回転する覚悟だ。(片岡 優帆)

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